＃ストーリー芸人【稲荷崎】

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Aside

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事の発端は今朝



今日の部活が午前からだと勘違いしていた私は、6時半に体育館に到着。そこからネット張ったりなんなりして部員を待つが誰も来ない。


最初は、みんな遅刻か〜？Aちゃんが正論パンチしちゃうぞっ☆ぐらいの心持ちだった。でもなんだか嫌な予感がして、LINEのバレー部グルを開けば


北信介明日は午後練。


という昨晩届いた無慈悲なLINE



『なんでちゃんとLINE見てから家出なかったの私………』


LINE未読魔やめよ……大事な連絡気付けないのほんと良くない………


暇


午後練なのにもう来ちゃった！てへっ！！


なんてストーリーでも撮ろうかな……。






治「あれ、Aしかおらんの？」


『治！？なんでいるの！？』


体育館の中心で寝そべり、インスタを開き、どんなストーリーにしようかなと考えていた時に奴は来た。


宮治。後のバボ・治である。


治「そりゃ、部活やからに決まっとるやん」


『今日午後練だよ？私も今気づいたけど』


治「ほんま？？」


『Aちゃん嘘つかない』


ほら、と先程のグループLINEを見せると、うわぁ……と崩れ落ちる治


治「なんで俺昨日物凄い早寝したん…？


朝起きてツムまだ寝とって、ざまあみろ遅刻して北さんに正論パンチされろ！！って思ってた俺マヌケすぎん…？？」


わかるわー、私も昨日めっちゃ早寝したもん。昨日だけ健康優良児だった

侑を起こしていればもしかしたら気付けたかもしれないのに可哀想


治「暇やなー」

『みんな来るまであと5時間くらいあるね』


体育館の中心で2人で寝そべり、虚無感に見舞われる









治「Aのその服装、段々バボちゃんに見えてきたわ」



暫く無言で寝そべっていると、突然治がほざきだした。

この言葉こそが、今回のバボ事件のきっかけである。



その時の私は、上体育着(白)に下部活ジャージ(赤)という服装だった

こんなん世の中の体育着着た学生3分の1ぐらいバボちゃんだわ



『確かに、ちょっと脚の長いバボちゃんって感じ？』



しかし、普通ならてめぇ幻覚キメてる？ぐらいの否定をするべき所を、暇を持て余した私は何故か同意してしまった


なんだよちょっと脚の長いバボちゃんって
想像しろよキモイよ


治「バボちゃんにしては脚長いけど、人間の中やったら短い方やで」



『てめぇもバボにしてやろうか』

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