＃ストーリー芸人【稲荷崎】

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Aside



その後、よく見たら治も上のジャージ脱いだらバボちゃんじゃん。という話になり、2人でバボスタイルになった。


『こんな脚長いバボ嫌だわ〜』


治「まあ俺人間の中でも脚長い方やしな」


『腹立つ〜〜！！！』


シャツインして、バボ界でも人間界でも美脚やで。と脚長をさらにアピールしてくる治


いっけな〜い！殺意☆殺意☆ってこういうことかな。短足界のプリンセスAちゃんへの挑戦状かな



顔が良くてスタイル良くて運動出来る、これなら頭悪くたって人生イージーモードなんだろうな



腹立つから本人には絶対言わないけど



治「でもなA。どんなにバボ界の美脚を制しても、俺らにはまだバボ度が足りてへん」


『バボ度……？？？』



ちなみにこの時の私はこんなクソ訳分からん茶番に付き合うほどには暇を持て余していた



治「なんや、こう……赤い軍手とかあれば…」


赤い軍手………あっ



『体育祭で使う軍手とかなら体育館倉庫にあるんじゃない？』



治「それや！！！！ナイスバボ！！！」


ナイスバボ……？？？



やばい、気付かぬうちに治がバボに洗脳されてる

そのうちバボしか話せなくなりそう



私が脳みそを心配している間にも、治は意気揚々と体育館倉庫へ向かっていく




そんなこんなで倉庫に着いた見習いバボ2人は、ここで今回の悲劇の元凶と出会ってしまったのである




『バボム〜、軍手合ったよ』


バボな治でバボム。これじゃ侑もバボムになっちゃうか


『治？どうしたの？』


倉庫の一点を眺めて固まる治


こいつさっきから情緒おかしいから急にそういうことされると怖いんだけど


治「A……。これがあれば俺らは立派なバボちゃんになれるで」


『うわあ塗料………これを顔面に塗りたくると…？？？』



見つめる先には塗料。
そう。この顔面OKな塗料こそが、今回の悲劇の元凶である。


治「せや！俺ら2人で最強のバボちゃん目指そうや！！」


『えぇ………』


顔面OKってことは水でササッと落ちるでしょ、と注意書きをよく読まないまま治に流され、お互いの顔面をバボメイクし私のあのストーリーに至る


イケメンの顔に塗料塗りたくるのは快感でした
なんかこう…自分の手で美形をブスにする感覚、最高です


そして遅れてバボりに来た侑にもバボメイクを施し、動画や写真を撮りまくって満足した所でようやく、顔面に塗りたくった塗料が水で落ちない事に気がついた。


それが今回のバボ事件の経緯である

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• 金　運: ★☆☆☆☆
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