【ヒプマイ】無痛のアイ情【神宮寺寂雷】【男主】

無痛3 ページ4

side黒金A

奇行ではあったが、悪い奴じゃない

…どうせここで野垂れ死ぬなら、ついて行ってやろう。

「………あんた、誰。」

立ち上がり、その麗人に問いかけた。

声的に男…？だよな…

髪なげぇ

寂雷「私は神宮寺寂雷。

医者をしている者だよ。」

「……………医者…」

はっきり言って嫌いだ。

いや…医者が嫌いなんだ。

…変な心配かけるから。

寂雷「君は？」

「……黒金A。」

寂雷「Aくんだね。ありがとう」

麗人基、神宮寺寂雷は、

俺を傘に入れ、隣を歩く。

もう濡れきってるから意味無い

「…………良いから。」

寂雷「？」

「……俺に、気ィ使わなくていいから。」



寂雷「そういう訳にもいかない。

これ以上濡れては風邪をひいてしまうよ。

それに、その傷も痛むだろう。」


キズ？

あぁ、傷か……

刃物もあったしな…


というか、何なんだこの人

初対面に変にお節介

俺が危険に晒すようなことをしたら、どーすんだよ。

警戒心の無い人………


「……別に、痛くない。」


強がりに見えてしまうようなセリフを吐き捨てて、

お節介な彼についていく。


彼の家につくまで終始無言で、シンジュクの道を歩いた。


打ちつける雨音と、ピシャピシャと跳ねる足音が

どこか心地よかった

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