【ヒプマイ】中王区の天然党員【中王区】【女主】

17.乙統女様、落ち着いてください ページ18

乙統女「何故なのですか？無花果さん、Aさん」

無花果「申し訳ありません…！

乙統女様への配慮が足りていませんでした…！」

乙統女「特にAさん、何故なのですか。






何故私に言わないのですか！！」

「乙統女様、落ち着いてください。」


外出していたことが乙統女様にバレた。

党員の一部には報告していたものの、乙統女様にバレるなんて…

「ですが乙統女様、貴方が外へ外出しては騒ぎが起きてしまう可能性が…。」

乙統女「そこは大丈夫です。護衛してもらいます。」

「そういう意味では無く…私できるだけ1人の女として出かけたいので、そういう堅苦しいのは…。」

乙統女「なら、なぜ無花果さんは良いのですか！

そんな子に育てた覚えはありません！」

「その前に日本で育てられた覚えがありません。」

残念ながら私はドイツ生まれほとんどドイツ育ちなので。

そうではなく…。今は乙統女様の事。

可愛らしい怒り方をしている、わがままなお人だ

乙統女様は今、政権TOPのお偉い方

私などが共に歩いていいお方では…


乙統女「はぁ…どこで育て方を間違えてしまったのでしょう…。」

「ですから私は乙統女様の娘では…。」

乙統女「…乙統女の娘、良い響きですね。もう一回言ってくれませんか？」

「…………。」

拉致があかない……

そもそも私は、乙統女様と合歓ちゃんのことを忘れたわけではない。


「…乙統女様、私から渡したいものが…。」



取り出したのは小さなクマのマスコット

バレたら拗ねるだろうと最初からわかっていたからな。

乙統女様にマスコットを渡すと、気に入られたように感じた。

乙統女「…Aさん……」

「…お気に召しませんでしたか…？

でしたら処分の方を……。」


ｶﾞﾊﾞｯ


乙統女「…本当に可愛い…。」

「っ？マスコット気に入っていただき光栄です…？」

無花果「多分そっちではないぞ、A。」


とにかく、ご機嫌は戻った。


今度は、慎重に行動しよう。

ところで、なぜマスコットではなく私を抱きしめているんだ？

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