全然なかったじゃん…。 ページ21
夢主side
グルさんに再度注意を促して部屋に戻る。グルさんと話してる間にロウが戻ってきており、「全部聞こえてたよ、部屋に入らんとええなぁ。」と言われた。年下から同情、なんか嫌だなぁ。
『同情は要らない、早く続きしよう?』
「ほんと、同情嫌いやねぇ…生きてちゃ何回でもあるぞー?知らんけど。」
『知らんのかい!』
なんて漫才のようなことをしてゲームの続きを始めた。
「じゃあグルッペンまた来るな!」
gr「もう来なくて良いゾ。」
グルさんの声が聞こえてきてメンバーの人達が帰るのが分かった。「じゃーな!」と聞こえた後、ドアの閉まる音がした。そして、礼儀を知っているはずなのにノックもせずにドアを開けるグルさん、手には何かを持っているが部屋が薄暗いのと目があまり良くないのが合わさって、形状すら分からない。
『まさか…ノックをご存知でない…!?』
gr「良いだろ、お前に礼儀なんて。」
ru「たしかしたかし。」
『おいロウ。で、入ってきた用は何?』
するとグルさんは手に持っていたものを机に置いた。それはいつものグルさんからは考えられない物だった。
置かれた物は、見た目や匂いからもめっちゃ甘いゾ、という主張が激しいグルさんが大好きなケーキだった。
『ん!?グルさんどうした!?頭打った?!』
gr「…今日、迷惑かけたから俺なりの詫びだ。しっかり味わうんだぞ…。」
そんなことを言うと静かにリビングへ戻ったグルさん。え、これ本当に食べても良いの?マジで頭打ったでしょ。
ru「どしたん、もしかして甘味かぁー?」
『うん…。』
ru「…おじさん病院連れてかなくて大丈夫?絶対頭打ってるよね、ほんとに大丈夫?」
グルさんが甘党なのを知っているロウも珍しく慌てている。AIMもブレまくってしまいロウが死んでしまって、ゲーム終了。
私は椅子を傾けて考える。普通に怖いじゃん…。あのグルさんだよ?いつものグルさんは何があっても甘味を渡して来ないグルさんだよ…?…でもまぁ、根は凄く良い人だから、きっとわたしにも配慮してくれたんだろう。
ru「配慮かぁ…やっぱイケオジやん。」
声に出ていたのかむいが反応する。やっぱ、ということは今までグルさんの話を幾度となくしてきたが、その中でもイケオジポイントがあったんだ…。全然無かったじゃん…。
834人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Youtopia(プロフ) - コメント失礼します。更新お疲れ様でした。とても面白かったです! (2020年7月14日 21時) (レス) id: 187900a3dd (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - お疲れ様です!すごく面白かったです!下に変な文句をつけるだけのひとがいるけど気にしたら負けです!頑張ってください! (2020年7月3日 2時) (レス) id: 8c6028ae84 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 面白かったです。そしてお疲れ様でした (2020年6月9日 18時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - 更新お疲れさまでした。とても面白いと面白いました! (2020年6月9日 17時) (レス) id: 5d687b4a81 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - この小説とても面白かったです。更新お疲れさまでした (2020年6月7日 13時) (レス) id: 4bb753c254 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅葉 | 作成日時:2019年3月25日 22時