マブから進展したい樹くん (ページ6)

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「宜しくお願いします、三浦界役Snow Manのラウールです。」

おっと初っ端から目が合わない。
もしかして樹の知り合いってことでビビられてる？

『こちらこそ宜しくお願いします。
高校生なんて当の昔だからラウールさんのこと参考にさせて下さいね。』

にこっと笑えば！！大体の男の人は落ちる。私の経験上ね？

「あ、いや僕の方こそ主演なんて..支えて頂けたら嬉しいです」

うん！落ちない！何ならまだ目が合わないよ！！

　
初主演に人気少女漫画の実写化。

そりゃあ緊張するし不安だよね～

先輩として一丁頑張りますか。

ラウールさんは現在、、

「もうちょっと愛しくてしょうがないって表情が欲しいな。」

と、まあ難しい監督からのオーダーに悶々と悩んでます。

『このセリフのとこ難しいですよね～』

声を掛けるとビクッとし、目が一段と大きくなった

「そうなんですよね、すみません。
Aさん1発OKだったのに、時間取らせてしまって..」

うぅなんて気の使える出来た子なんでしょう、、
お姉さん涙が出そうだよ、、

『ちょっとさ恋話とかしようよ、キュンキュンしてからのほうが気持ち入りやすくないですかね？』

とノリで話を進めていくと

ラウールさん初恋はまだ、、要するにキスなんか以ての他。

『あの初キス奪う感じですみません、、』

「いや、、あの気持ち悪く思わないで欲しいんですけど」
僕、ファンなんです。Aさんの」

　

『え？！だって目合わせてくれないし、』

それは恥ずかしさとファンなのを隠したくて、と必死に話してくれた

『あのラウールさん、ここでは界くんって呼んでもいいですか？』

「じゃあ僕も役名で呼びます。それなら緊張もマシかも」

はぁいおっけーい。ラウールくん、キスシーン少し不安だったんだけど今までで一番良い顔してた。

と褒めて貰いニッコニコ顔の17歳。

あの監督褒め上手だな

初めは目も合してくれなかったことが嘘みたいです。

だって

試写会まで後15分。

今彼は私のことをバックハグしながら座ってます。

17歳の進展早すぎて怖い、、