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だいすき
だいす|
だい|
だ|
時々やめたくなる時がある。
なんか心臓がきゅってなって別に悲しい事なんてないのに、
涙が出てきて、誰かに。いや
本当に好きな人にただただ思いを伝えたくなる時。
「ちょっと、、今何時か分かってる？」
『ん。ごめんね』
「どうしたのよ」
『いや、やっぱいいや』
「は？？俺あなたからの電話で起きたんだけど」
『ごめん』
「なに言えなくなったの？」
『んー話聞いてほしかったんたけど。なんか話したら更にダメになりそう』
「ふーん。そうなの」
『そうなの』
「おれさー、卵焼き食べたい」
『唐突だな』
「でも俺上手に作れないのね？」
『うん』
「来てさ、作ってくんない？」
『、ありがと』
「何のお礼よ笑。俺が食べたいの」
『うん』
「気をつけて来るんだよ」
心配してないフリして一番心配してくれる。有り難いなぁって着替えながら思う。
多分北斗の家だけだと思うの、どの服だったら扱い易いかなとか。行く前に何個か話題考えていったり。変じゃないかなって服を脱いで全身鏡でチェックして。
例え心から思い合っていなくても少なくともその時は愛してくれる人に会うんだから気合を入れる。
こんなに気を許せるのは大好きだから。恋愛じゃなくて自分の素を見せるのを許せる、そういう大好き。
ゆるっとしたお団子、黒のアウターにジーパン。
そうだ似ていると思って買った金のピアス付けていこうかな。
重いなぁって笑われるだろうな、でも北斗はもっと重いじゃんって、そうしたらあなたは、そういう俺を知らないでしょうがって笑い合うの。
北斗は初めて私に大好きに種類があると教えてくれた人。
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作者名：まりゅ x他1人 | 作成日時：2022年6月5日 1時
