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満天の星空の下、君と二人・上 ページ16

「うわぁ�・」

夜空に瞬く無数の星に、歓喜の声をあげる蘭丸。
星々に釘付けになったその瞳は、どの星よりも輝いて見えた。

「信長さん、きれいですね!」
「あぁ。本当に、綺麗だ」





今日は七月七日、七夕だ。

欲しいものは自分で手に入れる。
願いは自分で叶える。

そんな性格だから、星に願いをなんて行事くだらないと思っていた。だけど、

数日前、蘭丸はどこかに出かけたかと思うと、自分の背丈よりも大きな笹を担いで戻ってきた。(たくましい)

そしてせっせと笹飾りを用意しだした。

『信長さん、これで七夕しましょうね!』

そう言った蘭丸の顔は、普段の大人びたものとは違い、子どもらしい無邪気な笑顔だった。

そして今も、俺の隣で蘭丸がいつもよりもはしゃいでいる。


こんな蘭丸が見れるなら、七夕もいいかもしれない。


「おらん」
「はい」

名前を呼ぶと、輝かせたままの瞳を俺に向けた。可愛い。

しばらく蘭丸を眺めていると、蘭丸は一瞬ハッとしたかと思うと顔を赤く染めた。

「も、もしかして、ずっと僕のことみてましたか?」
「うーん♪」
「申し訳ありません!その…はしゃいでしまって…」

蘭丸は、お恥ずかしいです、と恐縮する。

「蘭丸」
「は、はい」
「楽しい?」
「え、

…はい!信長さんと一緒に七夕を過ごすことができて、すごく楽しいです!」
「可愛いッ!」

あまりの可愛さに思わず抱きしめる。

「あー可愛いー」
「の、信長さんッは、晴れて良かったですね!」

恥ずかしさを紛らわそうと、蘭丸は話をもちだした。

「きっと、彦星様と織り姫様会えましたね」
「そうだな…」

実際は、彦星と織り姫がどうたらというのもどうでも良かった。
だけど、今、俺の腕の中にいる蘭丸を思うと…

「良かったな。会えて」

愛しい人と、一年に一度しか会えないなんて、俺は耐えられない。

「蘭丸…」

満天の星空の下、君と二人・下→←恋バナは続くよどこまでも



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桃子(プロフ) - コメント失礼します。主様の作品が大好きで、特にホワイトデー ver.大矢野が好きすぎて、度々読みに来ています。大好きです!!!応援してます!!^_^♡ (1月12日 14時) (レス) id: 4c9d96d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
蜩かぼす(プロフ) - 誤解されるといけないので一応付け加えさせて頂きます。鍋ちゃんTV全作品読ませて頂きました(*´˘`*)戦国鍋の信蘭はアツアツですよね!ちょっとおバカな信長さんと利発な蘭丸の出会いのお話もほんわかして好きです(*^^) (2018年5月21日 15時) (レス) id: 8c255ff31b (このIDを非表示/違反報告)
蜩かぼす(プロフ) - 初めまして。君だけがおらん、僕だけがおらんの2作品とても切なくて泣いてしまいました。また世界史ちゃんの信蘭のお話を是非読みたいのですが、3年も前なのでもう新作は書かれないのでしょうか?できればまた2人のラブラブなお話や切ないお話を読みたいです!! (2018年5月21日 15時) (レス) id: 8c255ff31b (このIDを非表示/違反報告)
RNん(プロフ) - 未確認生物AB型さん» ありがとうございます!戦国鍋も戦国鍋ファンも尊し! (2015年8月17日 11時) (レス) id: 9424724d5e (このIDを非表示/違反報告)
未確認生物AB型(プロフ) - 私も戦国鍋TV好きです!とっても面白いですね! (2015年7月22日 0時) (レス) id: 8e9413098d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RNN | 作成日時:2015年3月8日 2時

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