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Aヌナの病室の前にきて10分が過ぎていた。
なかなか入れない。
拒絶されたらどうしよう。怖い…
深呼吸をして震える手でノックをした。

LE「はい」
N「テグナ、僕…」
LE「入って」

大丈夫なんだろうか…
意を決してドアを開けた。

「ハギョナ…来てくれてありがとう」
N「Aヌナ…」

少し顔が強張っていたけど、笑顔を向けてくれた。
よかった…

N「着替え、持ってきたよ」
LE「ありがとう」

さすがにヌナの下着は勝手に持ち出せなかったから事務所の女性スタッフに買ってきてもらった。

N「近く行っても大丈夫?」
「うん、大丈夫。そこ座って」

ベッドの横の椅子に腰掛ける。
腫れている顔が痛々しくて見るのが辛い。

LE「皆は?」
N「家にいるよ。ヒョガは来たがってたんだけどね…今日は置いてきた」
「そっか…」
LE「A」
「ん?」
LE「皆に会えそう?」

僕が1番気になっていた事をテグンが聞いた。

「たぶん大丈夫だと思う。
本当はね、ハギョナがノックした時ちょっと怖かったの。でも顔見たら大丈夫だった。
だから大丈夫」
N「ヌナ…」
「ハギョナも怖かったでしょ?私に拒絶されたらどうしようって思ってた?」
N「うん…ノックするまで10分ぐらいかかったよ…」

僕がそう言うとAヌナが少し笑った気がした。

N「明日、皆連れてくるよ」
「うん。待ってる」
N「じゃあ、帰るね」
「ありがとうハギョナ」
LE「そこまで送ってくる」

テグンが立ち上がると急に顔が強張る。

LE「大丈夫。すぐ戻るよ」
「うん…」

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作者名:ななななん | 作成日時:2015年10月6日 0時

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