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始業式から数日たった。
隣の席の人はまだ一回も来たことがない。
2時間目がもうすぐ終わる。
ふぅっ。と小さいため息をついた途端、少し遠慮めに開くドア。
「お、草川。久しぶりだな」
草川と呼ばれたその人は、うっす。と小さく返事をして眠そうに頭を搔く。
「・・・・・あ、先生俺の席どこ?」
「あそこだ」
先生が指さしたのは、私の隣の席。
でしょうね。
それにしても学校にこんな人いたんだ。
思った以上に整った顔。
なんだか生きてる世界が違うようだ。
「・・・・・俺の顔になんかついてる?」
「・・・・・へ?」
いつの間にか歩いてきて私の目の前にある綺麗な顔。
綺麗な二重な目。
すこし分厚い唇。
お人形さんみたい……
「おい草川!早く席につけ!」
そう言われると静かに席についた。
少しだけ胸がドキドキしているのは気のせいだろうか。
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作者名:なな◎ | 作成日時:2017年3月31日 0時