参考書40冊目 ページ43
『は⋯？』
ｳﾗ｢⋯は？なに｣
『なにって…こっちのセリフよ。何言ってるの？』
ｳﾗ｢いや、別に…お前こういうこと好きだなぁって｣
『あぁ…そういう事ね』
"びっくりしたわ"と呟きながら再び目を資料に向け
ペンを走らせ始めるA
その横顔は、
心做しかほんのりと赤くなっているように見えた
ｳﾗ(⋯こうやって見ると、ちゃんと女なんだよな…)
絶対に口に出さないことを心中に収め、
壁にかけてある時計に目をやり、ぼうっと考える
ｳﾗ(⋯てか俺さっき何言った？！
⋯いや、別に焦る事じゃねぇよな
アイツが、こういう作業が好きだよなって言う話で…
別に誰が誰を好きとかじゃねぇし…)
冷静そうな、ぼうっとしてそうな顔をして
頭の中はとても煩いようで…
このことは、Aには秘密ですね…？
⋯⋯⋯⋯
⋯⋯
⋯
ｳﾗ｢じゃ、おやすみ｣
｢えぇ、おやすみなさい｣
その後何時間か映像や書類に関して話した後
2人は時間も時間なのでという事で各自寝ることに
Aは、疲れた脳に甘いものを与えようと
リビングに来ていた
粉を入れ、お湯が沸くのを待っていたその時に、
リビングに続く廊下の扉が静かに空いた
『⋯誰？』
ｻｶ｢あれ、Aちゃん？なんしとるん？｣
眠たそうな声で返事を返したのは、坂田だった
彼は携帯を片手に欠伸をしながらAのそばに来た
『え、なに…どうしっわわわ！！』
ｻｶ｢しー⋯まーしぃとか起きちゃ⋯⋯ふわぁ…｣
傍に来るや否や、Aの小さな背中に多い被り
ぐでぇ…と体重をかけてきたのだ
そしてそのまま、今にも閉じそうな目をｼｮﾎﾞｼｮﾎﾞと
すると、"んーーー…"と長いため息混じりな声を上げた
『⋯luzさんからまだ、連絡来ないの？』
ｻｶ｢ん、そーなんよ。
思ったりしなくもないんだけどねー｣
"照ちゃん" 本名は"兎沢 照"
坂田の口から出たこの人物は、この学校の保健医だ
口数は比較的少なく、たまに口を開けば出てくるのは
暴言や汚い言葉達
それでも、嫌われる人格じゃないのが憎たらしく
独身である為か、特に女子学生達からは人気が高い
『本来なら、兎沢先生がするべき仕事よ』
ｻｶ｢んー、でも手当しちゃったからさー⋯
1回診た患者は最後までちゃんとしろ！って怒られちゃう｣
『⋯あの人らしいけど…』
そう言うと、自分用にと沸かしていたお湯を
坂田のココアに使い、自分は棚から飴を摘み出した
ｻｶ｢なーな、ちょっと話さん？｣
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めい*cerw* - 更新待ってますね！ (2019年3月30日 2時) (
レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 更新停止してますよ！このお話好きなので良かったら更新して下さい！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
rin.rain.(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！そらるさんもっと出してry (2018年3月20日 21時) (レス) id: 15ed3460f9 (このIDを非表示/違反報告)
れもんねこ(プロフ) - わーい！ろんさんありがとうございます！まだ出てきてくれるのでしょうか（ドキドキ 更新頑張ってください〜！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 032d1e69c8 (このIDを非表示/違反報告)
Dr.K(プロフ) - れもんねこさん» ろんさん了解です！コメント、リクエストありがとございます！！ (2018年3月1日 20時) (レス) id: a5d990b401 (このIDを非表示/違反報告)
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