参考書9冊目 ページ11
意識を失ったままのAを背負い、エレベーターを出る
目先には、白い明かりを煌々と放つ売り場が…
中から、よく見知った男が姿を表した
｢あれ、浦田君じゃん。と、誰？、｣
クルクルとした黒い短髪
眠たそうに欠伸をして見せるのは、校内トップの成績を持つ
一ノ瀬彼方 基 そらるだ
ｳﾗ｢そらるさん、こんばんわ。こいつ同室のやつです｣
ｿﾗ｢…寝てるのに連れ出すのは良くないよ｣
ｳﾗ｢いや何言ってるんスか。
エレベーターで停電起こって、閉所/暗所恐怖症のこいつが
ショックで気を失ってるだけですよ｣
ｿﾗ｢へぇ｣
興味無さげにくぁ...と欠伸を一つして見せるそらる
目の下には隈がくっきり写っており、当の本人はしんどそうに
ため息を一つ吐いた
ｿﾗ｢ねぇ、ちょっと付き合ってよ｣
そらるはAを背負う浦田に、外を指さしながらそう言った
浦田は少し考える素振りをして小さく頷いて見せた
……………
ｿﾗ｢優しいね｣
ｳﾗ｢こいつに風邪ひかれたら困りますから｣
上着をAに掛ける浦田にポツリとそう呟いたそらる
手には既に口を開けた缶コーヒーと買い物袋
ｿﾗ｢そらるさんも寒いなー｣
ｳﾗ｢流石に外でシャツになるのはあれなんですけど…｣
ｿﾗ｢え、浦田くんならすると思った｣
ｳﾗ｢そらるさん流石に寝ましょう。思考が狂ってますよ｣
あははーと笑うそらるに呆れ顔を向ける浦田
その目は優しく、どことなく嬉しそうに見える
ｿﾗ｢…その子って誰？｣
ｳﾗ｢あー、っと...校内4位って言ったら伝わります？｣
ｿﾗ｢……あぁ、えっと...｣
ｳﾗ｢一学年トップですよ｣
ｿﾗ｢あ、96の次枠か｣
ｳﾗ｢俺のライバルでもありますし、風邪とか嫌なんで｣
そう言って、まだ幼さが若干残るAの頬に手を滑らせてみる
白い肌には、そらると同様の隈がうっすらと浮かび上がっており
浦田の顔を顰めさせた
ｿﾗ｢…寝かせてあげな。この時間に買い物って、何？｣
ｳﾗ｢あぁ、いえ...飴が切れたので｣
ｿﾗ｢なんだ、丁度よかった。これあげる｣
そらるは袋の中をガサガサと漁ると、中から大きな袋を取り出し
浦田の膝に投げた
ｳﾗ｢あれ、そらるさんもこれ食べてるんだ｣
ｿﾗ｢いや、まふまふが好きなだけ。後luzと96とロンさん｣
ｳﾗ｢他の人はあんまり好かないですよね｣
ｰ極甘!!蜂蜜バナナ ミルク入りｰ
ｿﾗ｢まぁ、勉強バカには人気だよね｣
ｳﾗ｢それ自分もバカにしてますよ｣
2人の笑い声
それにﾋﾟｸﾘと反応する1人…
『ん…』
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めい*cerw* - 更新待ってますね！ (2019年3月30日 2時) (
レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 更新停止してますよ！このお話好きなので良かったら更新して下さい！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
rin.rain.(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！そらるさんもっと出してry (2018年3月20日 21時) (レス) id: 15ed3460f9 (このIDを非表示/違反報告)
れもんねこ(プロフ) - わーい！ろんさんありがとうございます！まだ出てきてくれるのでしょうか（ドキドキ 更新頑張ってください〜！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 032d1e69c8 (このIDを非表示/違反報告)
Dr.K(プロフ) - れもんねこさん» ろんさん了解です！コメント、リクエストありがとございます！！ (2018年3月1日 20時) (レス) id: a5d990b401 (このIDを非表示/違反報告)
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