27品目 ページ28
side 96猫ー脱衣所にてー
シホ「…取り敢えずセンラさん、服着んさいや」
志帆ちゃんのその一言で、料理人さんの顔が真っ赤になる
ほほぅ...純粋無垢な真っ白ちゃんですか
因みにわしはというと...
脱衣所についた瞬間にまーしぃに目を塞がれました、はい
シマ「あー、俺と96ちゃん先にリビングで待っとるな」
ウラ「俺も」
サカ「僕もー!」
浦島坂田と共に、目を塞がれたままリビングに連れられる
少し歩いたら、目の前が明るくなった
96「…まーしぃ、わし別に気にせんのに」
シマ「俺が!嫌なの!」
ソファーに座るまーしぃの膝(←)に座ると、後ろから怒られた
そんな怒らんでもええやん...(´・ω・)
他3人が戻ってくる迄、まーしぃの手で遊びながら考えた
96「(料理人さんは、ラマンの事好きなんかな
いや、あれはほぼ100%好きやろーな。うん
だとしたら両想いやん。なのになんで付き合わんのんやろ
リスナーの事があるから?それとも他のなんか...?)」
わからんなぁ...とまーしぃに凭れ掛かる
するとまーしぃは空いた方の手で頭を撫でながらこう訪ねた
シマ「あの2人のことやろ」
見透かされてるのが嬉しいような、悔しいような...
なんて思いながら"んー"と頷く
シマ「あの2人はなぁ...面倒というより大変なんよ
幼馴染みよりは深いし、かと言って兄弟かって言われたら違う
恋愛感情を隔てるようなでっかいもんがあるんよ」
96「…そのでっかいのは何とかできんの?」
ウラ「無理だろーな」
キッチンで志帆ちゃんの代わりに洗い物をするうらたん
こいつもこいつで中々面倒な恋愛してるんだよなぁ...
96「なんで無理なん?」
ウラ「友達とか職場とか、俺達が手を出せるよーな範囲の話じゃない
家庭とか家族事情とか、もっと言えば歴史まで関わってくる
俺等が何とかしよーと動いても何にもならんだろ」
歴史、家族事情...
たしかに、その辺まで行ったらわしらは何もできん
サカ「まぁ、出来なくはないけどねぇ〜」
96「え、そーなん?」
サカ「そーそー。ただね、仮にそれを実行したとして
Aちゃんとかセンラとかに被害が行かないかって言われたら
その可能性は0では無いのが現実かなぁ」
"僕らも何とかしたいのは山々なんだけどねぇ"
と、困ったように笑うさかたん
…そう考えたら、わしらが音沙汰もなくこうやって付き合えてるのも
本当は凄く幸せなことなんだ...
何故か申し訳なくなって、悲しくなって...
まーしぃの手をきゅっと握った
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Rey(プロフ) - この作品神ですね。とても面白いです!更新されているぶん全部読ませていただきました!キュンとするところもあれば、切なく感じるところもあり、それでいて面白いという。一目惚れしました←更新頑張ってください!待ってます! (2017年12月10日 9時) (レス) id: 71cc7404f6 (このIDを非表示/違反報告)
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