妹は暗殺者【暗殺教室】 (ページ35)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:1,534 hit

34 ページ35

杏梨 side

「さて、君等になるべく普段着のまま来させたのにも理由がある。入り口の厳しいチェックを抜けてしまえば、ここからは客のフリができるのだ」
「客ゥ？悪い奴らが泊まるようなホテルなんでしょ？中学生の団体客なんているんすか？」
「聞いた限り結構いる。芸能人や金持ち連中のボンボン達だ。王様のように甘やかされて育ってきた彼等はあどけない顔のうちから悪い遊びに手を染める」
「そう。だから君達もそんな輩になったフリで…さっきの杏梨さんのように世の中を舐めている感じで歩いてみましょう」

え？私ってさっき世の中舐めた顔していたの？
そして…みんなのその顔はちょっと違うような…まあいいか

「寺坂君！！そいつ危ない！！」

不破さんが突然叫んだ

烏間が寺坂君と吉田君を後ろに引っ張ると同時にすれ違ったやつがスプレーを噴射
烏間先生が思いっきり食らってしまった

「なぜわかった？殺気を見せずすれ違いざま殺る。俺の十八番だったんだがなオカッパちゃん」
「だっておじさん、ホテルで最初にサービスドリンク配った人でしょ？」

そうだよ、もっと素顔隠す努力しなきゃ
それに不破さんはオカッパじゃなくてボブだよ

「断定するには証拠が弱いぜ。ドリンクじゃなくてもウイルスを盛る機会はたくさんあるだろ」

不破さんはそいつにウイルスに感染した人は経口感染…つまり、食べ物から感染したものだと伝え、みんなが同じものを飲食したのはサービスドリンクの時だけだと明かした

というか、こいつスモッグだね？

知ってるぞ？前に任務で一緒になったことがあるからね