彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

凍りつく空気 ページ36

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「もう良いし……Aちゃんなんて知らないし……。」









『ど一ぞご勝手に。』









「そこは止めようよ！？」









さっきからずっと中也さんについてのやり取りが続いている。そろそろ太宰さん執拗い←









「な一A。あと一つ聞いていい？」









『ん？何黒尾君。』









「武装探偵社って要するに会社だろ。未だ子供なのになんで入社出来んだ？それとその事について親は許してくれたのか？」









黒尾君の言葉に身体が硬直する。









『あ………。』









「？A？」









明らかに様子が違う僕に心配をする黒尾君。他の皆も不思議そうに僕を見る。









この凍りつく様な空気。何度も経験してきた。









辞めてくれ。僕の私情に触れるな。これ以上僕の事を聞かれたら……。









「探偵社に年齢は関係ないよ。基本異能力者であればね。それとAちゃんはAちゃんの親さんにちゃんと許可を取って入社している。心配する事は無い。」









「へ一、そうなんですね。」









「やっぱ探偵社ってすげー！」









「木兎さん語彙力大丈夫ですか？」









「大丈夫です一！！」









…………話、逸れたか？









「おや、そう言えば君達お昼休憩なのだろう？私達が引き止めたせいでもあるけれど時間大丈夫かい？」









時計を見ると既に1時を過ぎていた。









「やっべ！」









「急いで昼飯食うぞ！」









皆が元々座っていた席にいそいそと戻り始める。









『………代わりに話してくれて、有難う御座いました。』









「い一え。」

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