彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

興奮 ページ35

赤葦side









さっきから知らない人の名前ばかり出てきてイマイチ話についていけれてない。









と言うか今更だけど不審者さn……太宰さんも武装探偵社の社員だったのか。









……それと。









「Aさん……静かですけどどうかしましたか？」









太宰さんがヤダヤダと言ってから一言も発していない。何か嫌な事でも言われたのだろうか。









『…………か。』









「え？」









『………っ、中也さんが来るって！本当ですか！？』









「「「！？！？」」」









いつも大人しめなAさんが目をキラキラさせながら興奮気味に太宰さんに聞いている。宛らAさんの異能力について聞いていた時の皆の様に。









「そ一だよ一。………あ一も一Aちゃんがこんな反応するから嫌だったのに。」









Aさんがこんなにも嬉しそうな顔するなんて中々ない。









「その中也？さんってどんな人なんだ？」









黒尾さんがAさんに中也さんについて聞く。









『中也さんはな！かっこよくて頼り甲斐があって、仲間思いで、料理がうまくて……兎に角凄い人！！』









Aさんが黒尾さんに近づきながら熱弁している為、段々黒尾さんの背が反っていく。









「お、おう。取り敢えずAの憧れの人って言うのは分かった。」









Aさんがあまりにも興奮しながら話している為、黒尾さんが苦笑いしている。









………あのAさんをそんな風に思わせるなんて、その中也さんって言う人は何者なのだろうか。









「なぁ一んであんな蛞蝓の方が良い訳？どう考えても私の方が良いでしょ！」









『普段僕に仕事押し付けるし任務で外出ると死のうとして勝手に何処かに行って迷惑かける様な人よりもしっかりと任務をこなす中也さんの方が何倍も良いと思いますけど異論は有りますか認めませんけどね分かりましたか太宰さん。』









「すげー！噛まずに一息で言った！」









木兎さん、静かにしましょうか。

凍りつく空気→←目的

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す