彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

瓜二つ ページ17

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笛の音で試合が始まる。









サ一ブは相手チ一ムからだ。









「げっ……。」









「…………。」









澤村君と岩泉君が嫌そうな顔する理由。それは＿＿＿。









「ちょっと！岩ちゃんと主将君！そんな顔してるとシワ増えるよ！」









「うっせぇ！！余計なお世話だ！！！」









及川君がサ一ブか……。









取り敢えず及川君に気をつけながらやろう。









『……！！』









さっきの巫山戯た雰囲気と違って集中している及川君。この感じ……知ってる。









シュ一ズが体育館に擦れる音を出しながら強烈なサ一ブをしてきた。いきなりジャンプサ一ブ……！！









「小見！！」









小見君が強烈サ一ブを拾う。









「っ！悪ぃ、少し低い！」









なんとか拾うも完全に拾いきれなかったらしく、ボ一ルが低く上がってしまった。









「伊世崎さん！！」









だがそんなボ一ルでも影山君正確にトスを上げた。









『ナイストスだよ、影山君！』









チラッと相手コ一トを見る。









音駒みたいに打ちずらいところにいる。









だけど無駄だよ。









僕は目の前に迫って来たブロッカーの腕を目掛けて打った。









案の定相手はブロックしきれず、ボ一ルがコ一ト外に出た。









……けど。









「渡っち！！」









青城のリベロ、渡君が拾った。









渡君が拾ったボ一ルを及川君が上げる。









………いや、違う。









『澤村君！影山君！ツ一だ！』









気づいたけど無駄だった。僕が言った頃にはボ一ルが地面に着いていた。









「くそ、すまん！」









『…………。』









及川君……太宰さんに似てるなって思ったけど似てるどころじゃない。あのヘラヘラした雰囲気と頭の回転の速さ。









瓜二つ









この言葉がピッタリと当てはまる。









『………及川君の事、苦手になりそう。』









僕のそんな呟きは相手チ一ムの喜びの声によって掻き消される。

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