彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

カラスチ一ム ページ12

赤葦side









俺はカラスチ一ムになった。









梟谷の人は木葉さんしかいない。








しかもカラスチ一ムは偶然なのか、今回初めて関わる青城の人達が4人もいる。








だからどれくらいの実力なのかが分からない。








「やぁ、さっきぶりだね！」









そう声をかけてきたのは青城の主将、及川さんだった。









「同じセッター同士、仲良くしようね！」









この人のセッターとしての活躍は知っている。各選手の長所を理解して最大限に引き出す、凄腕セッター。









そんなセッターと同じチ一ムになれたのは幸運なのかもしれない。









「はい、よろしくお願いします。」









「お、及川早速梟谷の副主将君の弱味でも握ろうとしてんの？」









「ちょっとマッキー！？そんな言い方しないでよ！俺は純粋に赤葦君と仲良くなろうとしてんです一！」









………いつも青城はこんな感じなのだろうか。









「赤葦京治君、だよね？」









今度は青城のリベロに声をかけられた。









「俺は渡親治！同じ2年だから仲良くしような！」









「うん。よろしく。」









「お一、赤葦が他の学校の人と仲良くしてる。」









「………その言い方だと俺が全然他校の人と仲良くしてないみたいに聞こえるんスけど。」









ニヤニヤしながら木葉さんが俺の肩を組んだ。









「金田一君だっけか。君、こっち来て！」









木葉さんが青城の1年MBを呼び、手招きした。









「こいつ、赤葦京治。無表情だから怖く感じるかもしんないけど良い奴だからな。仲良くしてやってな！」









「ちょっと木葉さん。俺の事そんな風に思ってたんスか。」









ジロっと睨むと木葉さんは知らんぷりして海さんと木下と成田と犬岡の方に行ってしまった。全く、あの人は……。








「あ、えっと、俺は金田一勇太郎っス！よろしくおなしゃす！！」









「うん。よろしく。」









取り敢えず金田一がいい人そうで良かった。と言うかこのチ一ムのメンバー自体いい人達が多い。……仲良くやれそうだな。

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