異能少女、学校通うってよ3【文スト】【歌い手】

103話 過去編 ページ28

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父親に虐待され続けて3ヶ月が経った位かな、ある日、Aちゃんのお父さんがこんな事を言ったのだよ。



父 「おい、今から出かける。準備しとけ」



この3ヶ月間、ろくに外に出さずご飯も与えていなかった父親がいきなりそんな事を言い出したんだ。Aちゃんは勿論言うことを聞かないと暴力を振るわれるから素直に準備をした。



A 「ど、どこにいくの……？」



父 「化け物に言う必要はねぇ」



そう言って父親はAちゃんを無理やり車に乗せて、駅に向かい、新幹線に乗った。



A 「(みたことないけしき……)」



そう。Aちゃんのお父さんは県外に行こうとしていた。なんの為に県外に行くかなんて幼いAちゃんには旅行ぐらいしか思いつかなかったけど、流石に旅行は無い。



3時間ぐらい新幹線に乗って、降ろされた場所は＿＿横浜。



父 「おい、行くぞ」



A 「い、いたい……！！」



父親はAちゃんの腕を乱暴に掴み、引きずる様にAちゃんを歩かせた。



父 「………よし、着いた。おい、ここで大人しく待ってろよ」



A 「………はい」



Aちゃんは父親に路地裏にある怪しい建物の中に入れられた。



A 「………おそいなぁ」



1時間位Aちゃんは待たされた。流石に待ちきれずにAちゃんはこっそり父親が入って行った扉を開けた。そしたら＿＿こんな会話が聞こえてきたのだよ。



父 「＿＿Aは不思議な力を持ってるし、見た目は結構いい方だ。いくら位売れる？高めにつく自信あるぜ」



そう。人身売買だ。

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