人形 -ド一ル-【ハイキュー】

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いつからだろうか。私の自由が奪われたのは。









私の両親はアンティークの物が大好きだ。









結婚した理由がお互いアンティークが好きだからってレベルでアンティークの物が好きらしい。









そしてその2人の1番好きな物は人形。









人形と言ってもフィギュアとか日本人形では無い。2人はフランス人形が好きなのだ。









だから小さい頃はフランス人形が着るようなフリフリしたドレスをよく着せられた。









まだ幼かった私は普通に嬉しかった。女の子の憧れのドレスを沢山着れるから。









でも私だって大きくなれば好きな物は変わっていく。私は可愛い物よりもカッコイイ物の方が好きになった。









……多分私がカッコイイ物が好きになったせいで両親が壊れてしまったんだ。









“お前は言う事を素直に聞くだけでいいんだよ。言われてない事はやらなくて良い。”









“料理なんて危ない事、やらなくて良いのよ。怪我でもしたら大変だわ。”









“嗚呼！せっかく綺麗な肌をしているのに汚れているじゃないか！誰が傷つけた？教えてご覧。”









“あら、ここが痛むの？だったら縫わなきゃね。”









“矢張りAはドレスが似合う！こんなにもフランス人形の様に美しい子はいないだろうな。”









“A！何で勝手に外に出たの！？危ないじゃない！良い？貴方は穢れてはいけない存在なの。だから＿＿＿。”









貴方に意思は必要ないのよ









…………両親は完全に私の事をフランス人形扱いしている。









それで1度反抗したら両親は怒り狂った。









だから私は意思を捨てた。









両親の前で人形になってても駄目だ。









だから私は皆の前でも人形の様に、自分の意思で動かない様にしている。









どんな風に思われても構わない。









学校で私が人形(ド一ル)と呼ばれているのは知っている。









………そう、それで良いんだ。

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