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手と手 ページ8

「…何?」



私が笹山の裾を少し引っ張ると、笹山は振り返って私を見た。


『手出して』



笹山が右手を出す。私は左手を出して、手のひらをぴったり重ねる。



『やっぱり笹山の手の方が大きいね』



「…そりゃそうでしょ」



笹山は私が何をしたいのか分からないという顔をしている。
そこで、笹山の指の間に五本指がくるように
私の指を少しずつずらして握る。



「え」



笹山の驚いた顔。うん。満足満足。



『ふふふ。仕返しだよ』



手をパッと離すと、笹山はまだあっけにとられた顔をしていた。



『じゃあ、委員会頑張ってね』



「…うん」




笹山の返事を聞いて、私は自分の部屋へ向かった。

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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時

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