作法委員会 ページ9
noside
ここは作法委員会室。
生首フィギュアを扱っているそれはそれは気持ちの悪い部屋だ。
そんな部屋に二人の生徒＿＿＿＿。
「兵太夫」
「何？伝七」
「お前、何で遅れてきてるのにそんな平然としてるんだよ！！」
伝七が兵太夫をビシッと指さした。
「いやぁこれには深いわけがありまして」
へらへら笑う兵太夫に、伝七は筆を渡す。
「からくりか？補習か？Aか？」
最後に挙げられた名前に、兵太夫は驚いて筆を落とした。
「…何で？」
「は？」
「何でAがそこにでてくるの？」
「だってお前、Aのこと好きだろ？」
さっさと仕事をしろ、と言い残して立ち去ろうとした伝七の肩を兵太夫が掴む。
「何でそう思ったの？」
振り返った伝七は、馬鹿にしたように鼻で笑った。
「そんなの一目瞭然だろ！
好きだからお前は新作の罠が出来たらAで試してたり、
わざとAを怒らせたりしてるんだろ！
…というか、ばれてないと思っていたのか」
全くこれだからは組は、と付け加える伝七。
「…僕ってそんな分かりやすかった？」
「かなり」
「そっかー」
ごろんと寝転がる兵太夫。
僕はそんなに分かりやすかったかー。
でも。
兵太夫は心の中で思う。
「(Aは面白い人だ)」
noSide 終わり
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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年10月2日 18時) (
レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい！！ (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々香 | 作成日時：2022年8月10日 11時
