恋と疲労 ページ6
『酷いよ笹山ー…しないんだったらなにもあそこまで
一生懸命演じなくなって良かったでしょ』
「後はここだね」
…ほんとにされるかと思った。
「何?ほんとにしたほうがよかった?」
『そういう話じゃない!!あそこまでやっておいて、【なんてね】で終わらせるのがひどいって言ってるの!』
「ははは、ごめんごめん」
笹山は私を見ていたずらっ子のような笑みを浮かべた。
「恥ずかしかったでしょ?僕に振り回されたでしょ?」
『振り回されたよっ!!』
「これが恋だよ」
『…え?』
「恥ずかしかったり、振り回されたり。僕は今意図的にやったけど、相手はほとんどの場合が無意識でやってるから、ほんと、疲れる」
ほんと、疲れる。そう言ったときの笹山の顔は、
むしろ楽しそうにしてたけど。
『そういうものかぁ』
「そういうものだよ」
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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時