勇者登場 ページ43
『半分正解で半分はずれ…?』
天井から聞こえてきた声に、乱太郎は頭を抱えた。
「ちゃんとほんとのことは言わないとねー、乱太郎?」
よっ!と天井裏から出てきたのは確か、
『加藤団蔵…』
6年は組の会計委員だ。
前に左吉から聞いたことがある。主に愚痴を。
「傷、大丈夫?」
そう言って私の顔を覗きこむ加藤団蔵。
『大…丈夫』
距離の詰め方がさすがは組だなぁ。
って、そんなことより。
『半分正解で半分はずれってどういう意味?』
「うーんそうだなぁ…これは本人に聞いた方が早いから…
ねえA。俺のこと下の名前で呼んでくれる?」
え、何故?と聞く私に、いいからいいから、と笑う加藤団蔵。
『えーと、団蔵?』
ほとんど初対面なのに名前で呼ぶのは慣れないなぁ。
なんて呑気なことを考えていたら、
「団蔵??」
と、背後から低い声が聞こえてきたのだから驚きである。
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時