帰還！！ ページ42
学園へ帰った後、
乱太郎にめちゃめちゃ怒られた。
「私いつも言ってるよね？Aは無茶をしすぎだって」
『はい…』
「兵太夫がいなかったらどうするつもりだったの？」
『はい…』
「A出欠多量でほんと危なかったんだからね」
『はい…』
「分かってると思うけど、これからしばらく実技の授業は見学だから。委員会も」
『…はい』
包帯をテキパキ巻きながらお説教をする乱太郎。
包帯を巻かれながら起こられる私。
見かねた新野先生が声をかけてくださった。
「乱太郎君。そろそろ許してあげてください」
「…分かりました」
『新野先生、ありがとうございま「まあ、私も今回はやりすぎだと思いますが」…はい。すみません』
そのあと、泣きながら伝七が入ってきたり、左吉に乱太郎同様叱られたり、
彦四郎と一平がお団子を持ってきてくれたりと、相変わらずみんなが元気で安心した。
任務もしっかりできたし！
めでたしめでたし！
…と、なんだか終わりそうな雰囲気になったけど、
分からないことがひとつある。
『ねえ乱太郎』
「なあに？」
『笹山って、何で
そう。これだけはまだ聞けていなかった。
笹山が何故保健委員でもないのにあの辺りにいたのか。
自主練？いやいや、あそこは自主練に生徒は使えない。
「…私が頼んだから」
『え？』
「私が、薬草を摘んできてほしいって頼んだから」
『そうなんだ』
六年生になれば勉強やら何やらで忙しい。
それに加えて乱太郎は不運委員会委員長だから(私も委員なんだけど)、
同じ委員会の生徒の手当てで忙しいんだろう。
たまにはそういうことだってあるよね。と納得しかけたとき、
「半分正解で半分はずれ」
と天井から声がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年10月2日 18時) (
レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい！！ (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々香 | 作成日時：2022年8月10日 11時
