道案内 ページ32
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『すいません。ちょっと迷ってしまって…一階までの道を教えていただけませんか?』
お城の三階。洗濯物を洗っている広い部屋で、
やっと一平を見つけた。
「ああ、いいですよ」
にこっと笑った一平。
…びっくりするくらい可愛い。
<どう?何か分かった?>
歩きながら矢羽根を飛ばす。
<うん。これ、まずいかもしれない>
<…と言いますと?>
<僕さっき聞いたんだけど…
この城には、地下で訓練している忍者隊がいるらしい>
<えっ…>
<確かな情報だよ。それにそうだとしたら色んなことの辻褄が合う。
城のどこからこの大量の洗濯物が来ているかも分かる>
<このこと、伝七たちは知らないよね?>
<うん>
<僕は今から言いにいこうと思う>
<了解>
地下か…どうりでそんな話を町で聞かなかったわけだ。
誰にも見られず噂されずだったら、いざ来た侵入者をすぐ始末できるもんね。
たくさんの洗い物と洗濯物。
まさか全部忍者隊のものだとしたら…
ここには相当な人数の護衛がいる。
「ここの階段から一階まで降りれますよ」
『ありがとうございました!』
<じゃあまたあとで>
<うん>
私は、一平と別れて持ち場に戻った。
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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時