ワーカーホリックなのはどっち？ (ページ12)

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【最近は🔘スタジオとロケ半々くらいかな。翔くん時間あるなら、会いたい】

…おぉ。
ちょっとこれはテンション上がる…。
休憩でもしてたのか、返信が早かったこともテンション上げてくる。

【俺も】

撮影迫って、もう声がかかりそうだったから、一言だけ。

こっちの思いも伝えないと。

🔘スタジオには、特に用事があるわけない。
今そこで収録すべきものが自分にはないから。

でも、たまに寄るショップがそこから車で10分くらいのところにあった。

昼の仕事終わりにそこに寄って、どっかでお茶でもしとこう。
そんで、連絡きたら拾ってご飯とか。

…そこから向かうなら…。

予定を立てる。
スマホで店を検索して、
和洋中とりあえずがいいと言われても対応できる。

【明日は昼のみだからそこ近く行くわ。終わったら連絡して】
【おっけー！】

高まる。
予定を合わせてのようやくの時間。

でも、違った。

【ごめん、撮影押してて無理かも】
すでにお茶してたら連絡がきた。
…あるある、
そんなことよくある。
でも俺は暇だし、わかったーと帰るのは簡単だけどつまらない。
【ねえ、ちょっと遊びにいっても平気？】
顔見て帰ろうかなって、
今までそういうこと無かったけど、別現場にいるときの松本見てみたくなって。
【差し入れするから】

ちょっと間があって。
【いいよ。皆楽しみにしてる】

皆かー。
お前は？
お前も嬉しく思ってくれてる？

じっと画面みたところで、返事はこない。

…ここあたりで差し入れ出来そうな何かは…。
データにまとめてあるお店の中から、ちょっと凝ったおにぎりの店をみつけて、即電話。
数多いからね。
30分あとに、とりあえず種類問わずで小ぶりを100個取りに行くことにした。

「お邪魔しまーっす！」

前室におにぎりの袋をどしんとおいて、スタッフの方々にご挨拶。
「あ、櫻井さん！」
見知った俳優さんみかけて
「あ、どーも！うちの松本がお世話になってます」
「今ちょうど撮ってるよー、覗いてみる？」
「いいんですか？」
「来るのは知ってるし皆。そっと入ってて驚かそうよ」
そういって、現場に案内してもらった。
小さくあいさつ回りしながらこそこそと。

で、そこには、スーツきてアクションしてる松本がいた。
真剣。研ぎ澄まされた眼。
無駄の無い動き。番組でも動くの勿論見てるけど、そういうのとはまた違う。

カットかかって、俺を見つける。
見開いた眼。
そして、本当に嬉しそうな顔をした。