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楽屋に戻ると、普通にしてはいるけどそわそわ感半端無い３名が待ち受けていた。
聞く？
聞いちゃう？
ねー誰聞く？
…みたいな空気感が、こちら二人のなにやらおもための雰囲気を、徐々に察し始める。
そう、この人たちはほんとに空気を読むのが素晴らしくうまい。
「言っとくけど！」
先に伝えてた手前、翔さんにもそれはバレバレなわけ。
基本的には短気だった人だから、即座に切り込んでしまった。
…てか、
何を言い出すのか？
当事者なはずのこっちまで、はらはらする。
「俺は！松本と付き合ってますが！？」
…えぇぇぇぇえ？！
そんな不機嫌そうな顔で宣言？
にのとか、多分からかってやろうと思ってたんだとは思うけど、そんな報告の仕方に、さすがに固まってる。
「んだよ、どうせ聞いてたんだろ？付き合ってるぽいかもみたいに、松潤に言われてたんだろ？事実ですよーだ！」
なにそれ。最後なんかとても可愛い。
「…良かったじゃん」
ぽそっと、リーダーが呟く。
「なんか距離感あるのみてるより、痴話喧嘩でもいいから、二人は昔みたいに仲良くしててよ」
リーダーから初めてこんな言葉をきいた。
「そうだね。二人が丸く納まってくれて、なんか嬉しい」
にっこにこで相葉さんも言う。
「まだまるく納まってないけどねー」
『不満』が心の中にくすぶってる翔さんは、すねまくっている。
「あんまかわいくないことばっかしてると、愛想つかされちゃうよ」
にのが、まっすぐ翔さんを見ながらいう。
「少なくとも俺は、そのさじ加減は考えてるよ」
「いやにのはなんだってかわいいよ」
…よくわからないけど、バカップルの戯言トークに発展してる。
「…」
翔さんは、とりあえずその場を堪え忍んで、
本番を無事に乗り越えた。
こちらはといえば…
夢かと思っていた出来事が、
宣言されていきなり現実味が半端無い、その余韻に浸っていた。
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作者名：果穂 | 作成日時：2018年3月18日 17時
