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珍しく、にのも揃ってうんうん3人で頷いてる。
「潤くんが翔ちゃん好きなのは昔っから知れ渡ってるし。」
「翔ちゃんが松潤のこと構い倒してたのも知れ渡ってたし」
「それがいきなり」
「ね！なんかぎくしゃくしだしたから、どっちか耐えきれなくてなんか言ったなー。でも報告無いからなんかこじれたなーっつってさ」
「心配してたけど」
「最近どっちかと会うとなんか雰囲気柔らかいから、なんだろうなってね！」
「うん、思ってたね」
リーダーは口数少ないけど、
とりあえず、交互にやいやいまくしたててくる。
挙げ句
「多分、翔さんは付き合いだしたからって計画変えられないんだと思う」
と結論をくれた。
…そうですか…。
長い付き合いのこの人たちもそう思うんだから、
そうなんだろうな。
そうなんだと思いたいよ。
てか、
こんな、人の話で盛り上がってるとこに翔さんきてほしくないわー。
絶対いじられるわー、二人揃って…。
「おはよーございまーす」
…来てしまった。
当たり前だけど。
「はよー」
「おはよーございます」
「おはよ」
「……っす」
案外と、黙っててくれる3人。
でも、視線が。ゆるんでる口元が。
なんか怖いんですけど。
「…翔さん」
「ん？」
ずっと使ってるリュックから、何やら資料を取り出していたところに声をかける。
「……コーヒー飲みたいよね？俺も飲みたいから買いに行こ」
「え？」
返事も聞かず、彼の腕をとる。
…プライベートでそんなことするのもとても久しぶりで、布越しの腕の感触でさえ、
なんだか胸がきゅっとなった。
「…バレてます」
「何が？」
「…俺が…翔さんに……好意をもってること」
「…それだけ？」
「……付き合いだした…はず…のことまで。かな。」
「はずってなに」
何故か睨まれる。
もともと兄貴分みたいに世話を焼かれてたときの名残で、そんな風にみられると、ちょっと心が折れかける。
でも。その視線のまっすぐな先に自分がいる。それだけで、心臓がうるさい。
Ｍっ気ありすぎだろ。
「なぁ、『はず』ってなんだよ」
「…言葉するっと言われただけで２週間だよ。気の迷いだったのかなとか、なんか色々考えるの当然じゃない？『はず』って付いてもまだ不安だよ。」
いつの間にか身長は追い抜いた。
目線はやや下からのアングル。
ほんと、性格きつめだけど中味も外見も全部好み。
「なんでバレたかはとりあえずおいといて。
言い切れ！あんなこと冗談で言うわけないだろっ」
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作者名：果穂 | 作成日時：2018年3月18日 17時
