伍代君とアオハル【3】

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…


牛丼屋のカウンター席に座るAと島崎


因みにAはシフト上お休みなので客として来ている


お冷やを持ってくるハゲ店長


『どうだった…?』


島崎に聞くA


「退学だって…」


『クソ…やっぱり校長はクズ野朗か…』


「アネキ…」


『島崎…今まで隠しててごめん…
うちと剛は双子の兄妹なの…』


「双子⁉︎」


驚く島崎


『うん…それに特服の烈もうち…』


「烈さんも⁉︎」


『島崎がツレとレツを聞き間違えたんだよ…』


「なんて馬鹿なんだ俺は…」


島崎は頭を抱える


『剛の為に今まで他人の振りしてた…
烈はあの時特服になりすました直樹を守る為に変装したの…』


「そういう事だったんですね…」


『今まで島崎を利用する様な行動を取ってたのも事実…
本当にごめんなさい…』


島崎に頭を下げるA


「アネキ…俺、最初は猛さんの妹だからって尊敬してました…」


『うん…』


「けど一生懸命牛丼屋でバイトしてる姿や陰ながら難破や伍代を守ってる姿を見て難破家なんか関係無い…アネキ自身を尊敬してるんです‼︎ 勿論アニキ(剛)の事も!」


『…』


「アネキはアネキなんです‼︎
これからも俺のアネキで居て下さい!」


『島崎…』


「俺の方こそ謝らせて下さい…
難破が最初に特服を着る原因を作ったのは俺なんです…
俺がいじめられてるのを見た難破が助けて…
ごめんなさい…」


島崎は下を向く


『そうだったんだ…
けどそれで島崎の事見捨ててたら剛じゃないもん
普通のシャバ僧になりたい剛…
ヤンキーになりたい島崎…不思議な縁だね』


「俺、絶対に難破を退学になんてさせないんで‼︎」


Aを見る島崎


「島崎…ありがとう…けど今までアニキだったのに伍代って呼び捨てはなんかムカつく」


「え〜 気にするとこそっちか〜い
てか俺いつの間にか失恋してるし…」


『え? とにかく頼んだよ
うちにとって白百合の事は島崎が頼りなんだから』


島崎の肩を叩くA


「…ウッス」


『あ、新作の牛丼食べさせてあげるよ!
ハゲ店、宜しく〜』


店長に頼むA


「マジッすか やった!」


「難破さん あれは来週発売…」


『いいから早く作れゴラァ‼︎』


「…はい」


「(流石アネキだぜ)」


…


退学処分が決まり


自分の部屋に引き篭もる剛


勝手に中に入るA


唯一許されるらしい


双子特権である

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