伍代君とアオハル【3】

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…


取り巻きを倒し始める双子


「あの人は誰? すごい強いね
難破さんも別人みたい…」


大丸と伍代を庇いボロボロになった幸男を引っ張りながら大丸に聞く水野


「アイツは…アイツは俺の親友だよ…
それと同い年だけど…俺の自慢の姉ちゃんだよ…」


「フッ 親友って気持ち悪いだろオメェ…
親友か…そうだな…
Aは俺にとっても大事な彼女だ…最強のな」


「悪い 難破…
楽しみにしてた修学旅行なのによ…
姉ちゃんも具合悪いのに巻き込んじまって…」


顔を埋め泣き出す大丸


『泣くな大丸 此処までよくやったよ』


Aが大丸に近付きヤンキー座りをしながら声を掛ける


「姉ちゃん…グスッ…」


Aは大丸の肩を叩くと立ち上がり伍代の横に座った


『剛…後は頼んだよ
このドクソ坊主やっちゃって』


「おう 任せとけ
終わったぞ 降りてこいよ ちゃっちゃとやろうぜ
早く帰りてえんだよ」


「このガキャ…」


「油断すんなよ 難破
そいつガチで強えぞ!」


剛に声を掛ける大丸


「A…待ってろって言ったのに…
けどカッコよかったぜ」


横に居るAに言う伍代


『バリバリ復活したからね
特服着たら気合い入っちゃった!』


安藤とタイマンを張る剛


「大丸泣かせやがって」


「いい加減倒れんか こら!
極道なめとったらのう ぶち殺すぞ!」


倒れる剛


「マジか アイツ」


呟く伍代


「なにが天下無敵じゃ」


「難破」


『剛…!』


立ち上がる剛


「うっ おい 待てよ
イラつくんだよ テメェの極道ごっこはよ」


剛は安藤を倒した


「んの野朗…
テメェ 俺の為に修学旅行を…」


立ち上がり剛の胸倉を掴む大丸


「いいんだよ 退屈してたからよ
つうか オメェ まだあの子に惚れてんだな?」


水野を見ながら大丸に言う剛


「アホ! こんな時に
んな事言うなよ! お前」


「照れる柄かよ」


「何モジモジしてんだよ
モジモジゴリラが」


『ハハッ モジモジゴリラだって!』


「おい!」


剛に声を掛ける安藤


「あぁ? もういいだろ」


「お前の勝ちを買う」


「はっ?」


「わしの無敗伝説は終わらせん
なんぼ欲しい?」


「あー じゃああの二人の借金俺によこせ
そんでオメェもう二度とあの二人に近づくな」


水野兄妹を指差す剛


「700万だと?
わりゃ わしをなめとるんか?」


「だったら勝つまで俺とタイマン張んのか?」

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