伍代君とアオハル

【3話】 ページ35

今から部屋に行ってもいい?


と剛にスマホで連絡をするA


許可を得た為剛の部屋に行く


コンコンッ


『入るね』


「おう、どうした」


いつも通りベッドの上に2人で座る


『二重生活の事なんだけど…』


「…」


剛は覚悟していた


伍代をあんな目に合わせたのは間違いなく剛のせいだ


伍代と仲がいいAが怒るのも無理はない


「あぁ…」


『あのね…伍代君が許したら許すって決めてたの
だから今回は伍代君に借りね!』


「は」


『だから安心して!』


「いいのか?」


『うん、最上も倒してくれたし!』


「お前らどこまでお人好しなんだよ…」


剛は少し呆れ気味だが安心した様子で呟く


『けど…そろそろ限界かもしれないね…』


「あぁ…けどバレるまでは続けたいんだ…
迷惑掛けてごめん…」


『とりあえず…
剛も伍代君も…無事でよかった…!』


剛に抱きつくA


「おう」


Aの頭に手を置く剛


ガチャ


「おい剛…A居る? 今日は菓子大量に…は?」


するといきなり猛が剛の部屋に入ってきた


「兄ちゃん…?」


『ん?』


菓子を投げ捨て剛に飛び掛かる猛


「剛テメェ…実の妹に手出すつもりかゴラァ‼︎
今すぐ表出ろや‼︎」


「違うって! ちょっとAもなにか言って…」


『あ、クッキーだ 後はポテチと…』


散らばった菓子を吟味するA


今日も難破家は平和…? です!


因みにAが猛兄ちゃんもギューしよって言ったら落ち着いたらしい


唯一猛を止められるのはAだけ…?


…


『兄ちゃんも、ギューしよ!
いつも菓子ありがとね‼︎』


「お、おう…なんかこういうの久々だなぁ…変な妄想して悪かったな…お前ら双子だもんな、うん」


「はぁ…助かった…」

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