伍代君とアオハル

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…


高層タワーマンション室内


スマホを弄りながらソファーで寛ぐ伍代


勿論怪我が以前より更に増えている


ダイニングテーブルにカトラリーセットを置く伍代の母


「直樹…その怪我の事…ちゃんと説明しなさい」


伍代に話し掛ける母


「うるせーよ たまに家に居ると思ったら」


「悪いお友達とか居るんじゃないでしょうね」


ピンポーン


インターホンを舐める松


松の顔がドアップで写る


「へぇー 伍代は家もシュっとしてるんだな なぁ松」


ヤンキー服剛が室内を見回す


「ワン!(オジキの家スゲーな)」


ソファーに座り松を撫でる剛


「なんで家知ってんだ」


「この間俺タクシーで此処まで送ったろ」


「な…難破君って言ったっけ」


恐る恐る剛に話し掛ける伍代の母


「へぃ」


「あのさぁ、うちの直樹をあんまり悪い遊びとかに誘わないでね?」


「え? 」


剛が不思議そうに呟く


「これ以上直樹に近づき…」


「テメェ 俺のツレによくもそんな事を…」


伍代は立ち上がり母に怒り出す


「お母さんは…」


バシッと伍代の頭を叩く剛


「なにすんだよ」


「オメェ 自分の母ちゃんにテメェはねぇだろ
なんだよお前偉そうに 食わしてもらってるのによ
…ごめんなさいは」


剛が伍代に注意する


「は」


「ごめんなさいって言えよ」


「ガキか…」


伍代がソファーに座ると


「ごめんなさい」


剛が立ちながら代わりに伍代の母に謝った


「てかなんで難破が来てAは来ないんだよ…
バイトとも言ってなかったし…」


スマホを気にしながら呟く伍代


「あ? だからイラついてたのかよ」


ニヤッと笑う剛


「うるせーよ…
(まさか最上にバレたか…?)」


「安心しろ Aなら…」


ピンポーン


「ほれ、来たぞ!」


制服姿で紙袋を持ったAがインターホンに映る


『ちょっと剛! 人様の…推しのお宅にお邪魔するのに手土産持って行かないなんて信じられない‼︎ 馬鹿すぎ‼︎
なんかベタベタしてる…なんで?』


此方に向かって怒るA


「A…!」


伍代がソファーから勢いよく立ち上がると玄関に向かってスタスタ歩き出す


Aを出迎える伍代


「だからちゃんと連絡しろって」


『ごめん なにがいいか迷って…あ、住所ありがとう!』


「おう」


息子のいつもと違う様子に驚く伍代の母

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