【暗殺教室】隣の席の赤羽くん【赤羽業】 (ページ12)

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赤羽くんの隣ページ12

「はい、体温計。ベッド座ってて。」

「あ、ありがとう・・・。」

赤羽くんに言われて、保健室のベッドに座ると、スプリングがギシッと鳴る。

あープール行きたかったな・・・。

「熱あったら、寝てなよ。」

「あ、うん。」

しばらくすると、体温計が鳴る。

あー・・・３７度かぁ。

「どうだった？」

「３７度だから、寝てれば治るよ。」

ベッドに寝転んで、天井を見る。

んー・・・寝よ。眠い。

「おやすみ、赤羽くん。」

「んー。」

欠伸をすると、一層眠くなってくる。

よし、寝るか・・・。

目を閉じて、深い眠りについた。

「・・・ん。」

あー寝た寝た・・・。

薄く目を開けると、木でできた天井が見える。

・・・いや、違う。天井じゃない。

これは・・・人の顔・・・？

「あれ、起きた？」

「・・・うわぁっ！！」

目の前に見えたのは、赤羽くんの顔。

いや、ちょ、近い近い！！

「冷えピタやろうと思ったんだけど、もう大丈夫かな。」

「そ、そっか、ありがとう！」

「ん、どういたしまして。」

赤羽くんはニッコリと笑う。

私の目の前で・・・。

「あ、赤羽くん・・・。」

「え？」

「あの、ちょ、ちょーっと・・・近いかな。」

「近い？」

不思議そうにする赤羽くんが、何故かカッコよく見える。

いや、普通にカッコいいんだけどね！

か、顔が近いからかな・・・もっとカッコよく見えるんだ。

「・・・ああ、近いってことか。」

「そうそう！！」

顔が離れて、ほっとする。

ヤバい、ちょっと何か熱い。

「小鳥遊さん、顔赤いよ。」

「えっ！あ、熱出ちゃったかなぁっ！あはは！」

「そうか。じゃあ寝てなよ。俺、教室戻るから。」

「うん、ありがとうね！赤羽くん」

「ん、お大事に。」

顔が熱い。すごく熱い。

すごくドキドキして、恥ずかしい。

「沈まれ！！」

「え、なにが。」

「いやっ！何でもない！」

「そっか。」

赤羽くんは薄く笑って、保健室を出て行った。

出ていく際に見えた赤羽くんの耳が赤かったのは、気のせいだろうか。