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「おい」
『…………』
「…チｯ
おい、A･スカーレット！」
『……なんだ』
まともに飯も与えられず、ひたすら鞭打ちをされ…両手両足の爪は剥がされた
叫び続けたせいか、喉はカラカラ
水も最低限しか与えられていないため、声を出すのも一苦労だ
辺りはもう血の海となっている
……どうして出血死しないのかが不思議でならないほどに
自分は本当に魔女なのかもしれない
そう思ってしまう
「明後日は貴様の真偽を確かめる日だ
火あぶりでな」
『……』
「火の中、生き残ったならお前は魔女だ！即刻殺す
しかし…火の中息絶えたなら……おめでとう！君は正真正銘の人間だ！」
………馬鹿馬鹿しい
どうせ、邪魔な人間を殺すための便利なシステムじゃないか
そんなもので魔女かどうかわかるのであれば、火の上を渡る芸をしている者達も全員魔女だろう
『…………勝手にしろ……』
もう、死んでしまいたい
許されるなら……あの世で、家族に許しを請いたい
俺のせいで人生を狂わせてすまなかったと
苦しいお思いをさせてしまってすまなかったと
恐怖に覆われる日々を過ごさせてしまってすまなかったと
そして
………どうか次の人生は、最後まで幸せであって欲しいと
願うことを許してくれ
もう2度と
俺のような悪魔を生み出さないようにと
……………なんて、叶わぬ願いを
「……時に、A･スカーレット
貴様の髪は…なかなか手に入らない上物だそうだな？」
『………………』
「その髪は悪魔の印……だが、貴様の体と魂を燃やす時にそれまで燃やすのはいささか気が引ける
我々の信仰のため、役立たせて貰おうか！」
『…………ｯ！？』
〈A……どうして髪を切ってしまったの？〉
〈だって…皆と違うのに、長くしていたらもっと目立っちゃう………！〉
〈……目立ってはいけないの？それは、貴方だけの特別なものなのに？〉
〈……特別？〉
〈人は誰しも、他人と違うものを持っているものよ？身体能力だったり、知識だったり…それは人それぞれ
貴方はそれがたまたま…その綺麗な髪だっただけよ？大事にしてね？〉
〈……で、でも……！〉
〈…お母さん、貴方の髪…大好きよ？〉
〈アタシも！〉
〈自信を持ちなさいA〉
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おつきみ(プロフ) - みつむさん» ；； (2021年2月10日 1時) (
レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
みつむ - 193話...号...泣......... (2021年1月18日 19時) (レス) id: 7e50eb1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 米さん» Twitterにてﾛ兄鬼や異世界の漫画を描いているので技術的には問題ありませんが、流石に…ね………(察して下さい(泣)) (2020年12月1日 1時) (レス) id: a31619cde8 (このIDを非表示/違反報告)
米 - 小説だけでいいんですか…？まあ、そんな簡単に作れるとは思っていません。せめて、夢の中でみれるといいなあ…。 (2020年7月6日 17時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
米 - 設定がすごいしっかりしてて絶望する米です。いよいよ4まで来ました〜！そろそろクライマックス？それともまだかな？まあいいでしょ。まさかの展開に絶叫&発狂しました〜笑（心の中でね）米、思いました。漫画&アニメ化してほしい、と。これほど素晴らしい作品 (2020年7月6日 17時) (レス) id: 869d5f693c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ
| 作成日時：2019年9月9日 14時
