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親戚や父親の友人を集め、お通夜と葬式が行われた
母は泣いていた
俺を抱きしめて
貴方は助かって良かった
生きていてくれて良かった
と
俺が熱を出さなければ
皆死んでいたかもしれないけれど
…皆で死ねたかもしれない
こんな
悲しい思いをしなくて済んだかもしれない
母を泣かせなくて済んだかもしれない
そんな最低なことばかり考えていた
無事に全てを終わらせて
まだ新しい我が家に帰った
2人で
和室に2人の仏壇を置いた
写真を立て
線香を立て
なにかを伝えるように仏壇に向かって手を会わせる母
その横で
もう仏壇をただの”もの”にしか見なくなった
俺がいた
母「ただいま〜A」
『おかえり
ご飯、出来てるよ』
父親の遺産を引き継ぎ
そこまで生活には困らなかった
しかしそれではいつか底が突く
そう思った母は仕事をしている
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作者名：おつきみ
| 作成日時：2019年1月19日 21時
