【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ15)

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グルッペンから大体のことを聞いた

真っ先に思ったのは

『(面倒くさい)』

最低だというのはわかっていた

しかし、誰がこんな問題に関わりたいと思うだろうか？

通報しろってか？

俺が？

グルッペンが俺を頼ってくれたことは素直に嬉しいが

事が大きい

普通に警察が動くレベルのものだ

gr「どうしよう…」

珍しく弱気なグルッペン

とりあえず頭を撫で、抱き寄せる

『…』

大丈夫だよ
俺がなんとかするから

コイツらが読んでる漫画の主人公なら

こんなことを言ってくれるのかもしれない

でも俺は

そんな

綺麗事を言えない

普通の人間だ

誰もが防衛本能を持っている

俺も

グルッペンも

でもグルッペンはそれを無視して

トントン君を助けた

『……グルッペン』

gr「…？」

『おばさんに連絡したら？
　…今日は俺のところに泊まるって』

gr「!!!!!!!!!」

しばらくトントン君は目を覚まさないだろうし

かといって病院に連れて行くのも時間的に無理

このままグルッペンを帰らせても、素直に応じないだろう

『俺も一緒に行くから、パジャマとか必要なもの揃えて

　トントン君が着るための服も』

そう言うとグルッペンはｺｸﾝと頷き、上着を着始めた

『(母さんにどう説明しよう…)』