【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ16)

今日:4 hit、昨日:27 hit、合計:594,627 hit

15 ページ16

グルッペンの母親から了承を得た

「も～あんまり迷惑かけちゃ駄目よ？

　ごめんね？A君」

『いえ、大丈夫ですよ』

以前トントン君がグルッペンの母親を見たとき

突然気分が悪くなったらしい

多分拒絶反応が出ているのだろう

それに
流石にボロボロのクラスメイトを家にあげるのはやばい

俺の家に来たのが正解とも言えないが

gr「トントン…」

俺が夕食を作ってる間も、グルッペンはトントン君から離れなかった

まるで、5年前のあの日のようで

『……………』

目を背けた

ガチャッ

ドアの鍵を開ける音

母さんが帰ってきた

母「A～！
　ただいま～！

　ごめんね！遅くなっちゃった！」

『あぁ、おかえり
　丁度今から食べるとこだから』

客間に電気が付いているのに気付いたのか

母はそっちに向かって歩く

別に

それを止めたところで

何にもならない

母「…」

一応訳を話した

かなりザックリだけど

母「…いつまで…？」

『え』

母「いつまであの子はいるの…？」

そういえば

母は時々こう言っていた

貴方の…Aの弟が生きていたら、グルッペン君くらいかしらね

と

どこか遠くを見つめて

悲しそうに

幸いにもグルッペンは弟に全く似てなかった

でもトントン君は少し

似ていた

まぁ、髪の色程度だが

それでも母には

辛いのだと思った

『ごめん

　彼の目が覚めたら

帰らせるよ』