【wrwrd!】年下の彼らの面倒を見る(男主) (ページ23)

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?「え…えっと…
　あ、あんた誰や？」

そう言って顔を覗かせてくる

近くに来てようやく見えた顔

顔面偏差値が高いとはこういうことか

ちょっと色素が薄めで短髪の髪色に

まだ幼さを残しつつも整った顔立ち

制服のシャツからはサッカー部の練習着と思われる服が透けていた

?「ちょ…お兄さん、聞いとる？」

『え、あぁ…』

?「傘いれてくれるんはめっちゃありがたいねんけど
　お兄さんは誰やねん」

『俺は、グルッペンの…』

俺は

グルッペンの

«俺はお前の召し使いじゃ無いんだよ»

なんなんだろ

『……目の前の家の人』

これしか思いつかなかった

?「あ、せやったんか！」

あ、そんなんで良いんだ

もう少し警戒心もっといて良いと思うんだけど

?「俺、捏田島夫(こねだしまお)っちゅうねん！

　グルッペンん家に遊びに来たんやけど、開けてくれんくて…」

『部活帰りにそのまま？』

kn「おん！」ニカッ！

うわ

まぶしい笑顔

以前までグルッペンが俺に向けていた

太陽のような笑顔

…もう

忘れてしまっていた

『てか開けてやれよグルッペン』

流石に可哀想だと思い、インターホンを押す

が

出てくる気配は無い

グルッペンの部屋がある窓を見上げれば

電気は付いていた

kn「グルッペンおらんのかな～…」

いや

『いるよ』

あそこの電気ついてるでしょ？と少年に問いかければ

kn「あ！ほんまや！」

そのままグルッペンの名前を叫ぼうとする少年を抑え

ケータイを出す

『グルッペンの家に電話してみるから、ちょっと待ってて』

prrrrrr…prrrrrr…

ガチャッ

gr〈はい、もしもし〉

『あ、出た』

出たじゃん

とか思いながら話を続ける

『グルッペンの友達の…こねだ君、ずっと家の前に立ってるけど』

gr〈は？〉

今行く、と返事をされ

電話を切られる

するとすぐに

ガチャッ

ドアが開いた