小さな診療所３９ (ページ4)

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「どうやって、説得すればさりなは戻ってきてくれるんだろう・・・・
一緒に働きたいのに。」

リハビリ。酒井主任に悩みを話した。

酒「説得なんてしなくていい。一緒に働きたいんならなおさら。
世間話を一緒に話したり、状況を話したり、同期じゃなくて、友達としていれば、戻ってきてくれるかもしれない。

でも、今は古賀なりに考えているんだ。いろんな職場がある。
ここみたいに異動はつきものでいろんな分野を経験できるところ。子供専門のところ。
老人ホーム。リハビリセンター、スポーツ専門のところ。
やりたいことはだんだん変わるし、可能性も感じるし私にはあってないっている限界も感じる。
これは不思議じゃない。俺も主任になって３年か。古賀みたいな人は見てきた。
戻ってきた人もいるし違う病院でＯＴやっている人もいる。そして、もうＯＴをやめて全く違う仕事をしてる人もいる。
だから、古賀と話すのはいいと思う。古賀が話したいって言えば。
でも、無理やり戻ってこいとか言ったり、無理に会うのはだめだ。古賀を信じて連絡を待とう。って俺は思うけどね。」

「さりなが辞めたらどうするんですか？」

酒「ひどい言い方かもしれないけど、新しい道に進むのは悪いことじゃない。
岩熊もやりたいことができてここからいなくなるかもしれないし。
コロコロ職場が変わることはいけないけど、考えた結果なら応援したい。
やめた人、みんな応援してるよ。今でも俺の大事な後輩だとも思ってるしね。

今はそうだなぁ・・・・古賀は旅人なんだよ。まだ行き場所を決められないどうしていきたいかを考え直してる旅人。だから、その邪魔をしてはいけない。もちろん、旅人が助けてって言えば助けてもいい。助っ人なのは課長や俺ら主任団の上司。そして、岩熊や大竹とかの同期。
だから、待ってみなよ。信じることが大事だよ。」

そうだよ・・・・友達を信じなきゃ。