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それからしばらく経って、生徒会選挙が近づいてきとる。
阿部ちゃんが、ずっと演説の内容考えとるわ。
そういや担任の呼び出しくらった次の日にちゃんと慰める会開いてくれたんよ。
ただ終わりかけに怒られてないってバレてもうて、ふっかさんに怒られたんやけどな。
もぅ顔だけやなくて心も広くなってくれたら良いのに。
紫「おい、全部聞こえとるぞ！また怒られたいんか！」
なんや聞こえてもうてたんか。ほな、ちょっと黙るな？
……………………
紫「ごめん！俺が悪かった喋ろ！話進まねぇわ。」
喋ってええんかいな。
もうややこしいなぁ。
なんの話してたんやっけ？
あっ、生徒会選挙か。
でもその前に俺には大事な任務があるんや。
みんなに舘様と翔太くんの事聞かなあかんねん。
その日の昼休み、いつものメンバーで集まっとったからタイミングええか。
ちょうど、めめとラウも来とるし。
「なぁなぁ、ちょっと聞きたいことあんねんけど。」
桃「はひ？ほーひ！」
黄「佐久間、飲み込んでから話せよ。」
桃「ん！で、なーに？」
「舘様と翔太くんの事やねんけど」
黒「俺らもそんなに詳しく知らないよ。」
白「でも、あんまり良い噂は聞かないよね。」
紫「舘様と翔太か〜。」
黄「ふっか知ってんの？」
紫「ほら俺、翔太と部活一緒だから。ほとんど来てないけどね。」
緑「舘さんは？」
紫「翔太が来ないから助っ人で来てくれるんだよ。クラス委員でも会うしね。」
やっぱ皆あんまり知らんねんなぁ。
「この前、翔太くんと喋ったんやけど。」
紫「翔太と？！」
「うん。そしたら授業に出てる言うてたんよ。」
緑「出ないと単位もらえないしね。」
白「俺クラス一緒だけど、たまに出てるよ。」
本間に出てたんや。
屋上に居るイメージしかないんやけど。
意外とちゃんとしてるんやなぁ。
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作者名：スノードロップ | 作成日時：2020年7月15日 23時
