向日葵が咲く頃に Part２ (ページ17)

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ふと気づいたら朝になってて。

学校行かなきゃって思ってリビング行ったらさ。

親が無理心中してんだぜ？

笑えねぇよな。

人ってパニックが行き過ぎると冷静になるらしいって、その時に学んだよ。

朝から幼なじみの家に飛び込んで助け求めて。

その幼なじみが涼太って訳ね。

そっから手続きやらなんやら全て涼太の親がしてくれたらしい。

よく覚えてねぇけど。

で、とりあえず児童養護施設に預けられたんだけど。

本来の人見知りと噂のせいで馴染むなんて無理な話で。

涼太の親が一緒に住む提案をくれてたから、有難く受け取ることにして。

高校進学を気に自立のためにも２人で暮らしてみようかって話になって今に至るって訳よ。

ちなみに言っとくと、親からはちゃんと愛されてはいたからな。

俺を育てるのに、お金をヤミ金なんかから借りたせいなんだよ。

未だに俺がいたから親は死んだんじゃね？って思うこともあるけど、親の分までちゃんと生きようって思っているから安心しろ。

ほら俺の話なんて暗かっただろ？

こんな話、誰が聞きたいんだよ。

そっか。康二だ。

そういや康二どうしてんだ？

話してて気付かなかったけど、静かだな。

うわっ。泣いてんじゃん。確実に。

終わった事だし気にしてないんだけど。

これで俺の話は終わりな。