-C loves you- (ページ9)

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お皿に入ったブラウニーを手に取り、物思いにふける

初めてブラウニーを作った日

その日は、友達にあげようと学校の厨房を借りて自分1人でレシピ本を見て作った

でも、初めて作ったもんだからボロボロになってしまって"さすがに人には､あげれないよね"ってなって1人､談話室で食べていたらセドリックがやってきて声をかけられた

その時は､セドリックとも仲のいい先輩(ともだち)で

話している内に"どうしても欲しい"って言うもんだから1個あげるとすっごく嬉しそうにそのボロボロのブラウニーを食べた

するとセドリックは､"めちゃくちゃ美味しい"と飛びっきりの笑顔で言ってくれた

その笑顔見た瞬間､何かにつき動かせられたかのようにこの笑顔また見たいって思ったんだよね｡

それ以来､暇をみつけてはパンやらお菓子を作ってセドリックに食べてもらった

それからより距離が近くなって気づけば付き合っていた

私が作った物も美味しそうに食べるセドリックの姿が嬉しくて愛おしくて付き合ってからも厨房にこもってはパンやお菓子を作り続けた

おかげでレパートリーも増えて今やこうしてお店を持てるまでになった

「アリシア、君は作るのが本当に上手いよ」

『ありがとう。お店開いたらお客さん来てくれると思う??』

なんて冗談半分で聞くと

「君がお店を開いたらたくさんのお客さんで溢れかえるよ」

『本当に??』

「間違いないよ。こんなに美味しいパンやケーキ売れないわけないさ」

『じゃあ、もし私がお店を開いたら買いに来てね』

「もちろんさ。1番に行くよ」

いつになったらお店に来てくれるの。セドリック