-C loves you- (ページ11)

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時が変わる瞬間ページ11

目の前には、一軒の大きな家が建っている。門を通り抜けチャイムを押す

少ししてドアが開くと

｢遅い｣

不機嫌な顔をしていつもより少し低い声でそう言った

『ごめん。ごめん。ちょっと、片付けに手間取っちゃって』

｢こっちは、忙しい時間の合間をみつけてやってるんだぞ｣

『それでそれで完成したの？』

そう聞くと彼は、舌打ちを1回して

｢たくっ。あぁ、もうすぐ完成すると思う｣

『ほんとに？』

｢あぁ、だからさっきそう言っただろ｣

『ありがとう。テディ』

嬉しさのあまり私は、テディを抱きしめた

｢抱きつくなよ。ハグは、苦手だって言ってんだろ｣

抱きつかれたのが相当嫌だったのか。ものすごく嫌な顔をする彼

『そうだった、そうだった』

テディことセオドール･ノットは、私やダグの同級生でとっても頭がいいスリザリンの卒業生。私的には、レイブンクローでも良かった気がするんだけどな

彼とは、何個か授業が一緒で気づけば、それなりに仲良くなっていた。でも、テディは純血主義なとこがあってダグやハーミーちゃんとは、そりが合わなくて仲良くない

卒業した今もよく"なんで、ウィンスローやグレンジャーのような奴らとつるむんだ"と聞かれることがある

セオドール｢期限までには、作ってやるから待ってろ｣

そう言って椅子に座ってまた作業を始めるテディ

『うん』

みんなにももっとこんな風に優しくすればいいのに。そしたら、ダグやハーミーちゃんとも友だちになれるだろうにな

『ねぇ。テディ』

セオドール｢なんだ｣

『どうしてこんな無茶なお願い聞いてくれたの？下手したら魔法省に捕まるかもしれないのに』

そう聞いてみるとしばらくが間が空いてテディが口を開いた

セオドール｢まぁなんだ。面白そうだと思ったからだよ

それになんつーか、おまえにはちょっと借りがあるから｣

『借り？』

セオドール｢あぁ、おまえは、みんなと違って俺の事をスリザリン生としてじゃなく俺としてセオドール･ノットとして接してくれたから。距離感も丁度良かったしな｣

そう言って頭の後ろ左の中指で掻いた