6.練習 ページ6
「ボール?」
きょとん、としてこちらを見つめる彼ら。
「Aって、サッカー興味あったの?」
「うん、全くないよ。」
「え、じゃあマジでなにするの?」
「ちょっと…うん。」
リフティングの練習とか言えない…。
てか練習してるところ見られたくないし知られたくもない。
「使い終わり次第返せば問題ないぞ。」
「ほんと?30分くらいでいいんだけど。
今日から毎日。」
「毎日?」
そ、そんな不思議そうな顔しないで。
ふと時計を見た御影くんは、
グラウンドの倉庫で待ってるから、取りに来いよ
と言い残して
凪くんを連れて去っていった。
『リフティング コツ』
携帯で検索をかけてみれば、結構色々載ってた。
「…長。」
とりあえずやってみることにしよう。
検索をかけたとき、
チラッと見えたのは
ボールをなるべく低く上げるということ。
自分の目の位置よりも低く上げようって書いてあった気がする。
先程御影くんから渡されたボールを、
ぽんと足に落とした。
「…っ、」
やっぱり、2回くらいが限界。
どうせ一気に5回とかは無理だし、
一回ずつ練習していこうかな。
ぽん、ぽんと、
ボールを上に蹴り上げてはキャッチ、
それを繰り返す練習。
慣れてきたら、ちょっとずつ続ける感じで…
「お、Aこんなところに居たのかよ。」
「…!?」
体育館裏だし誰も来ないと思ってたんだけど…???
声のする方には、
白い部活着を着て、サッカーボールを抱える御影くんがいた。
なんか髪結んでるの、良いな。
「ちょっと気になってさ。
リフティングの練習してんのか?」
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます!めっちゃ嬉しいです!今後とも宜しくお願いします〜! (1月18日 7時) (レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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