46.変な気持ち ページ46
なんか…胸の辺りがおかしい。
俺の腕の中のAが、
なんでか知らないけど凄く…
可愛い…。
上目遣いってやつ？
Aがちっさいから仕方ないんだけど。
夏だから暑いし、
さっき頑張って歩いたのか
程よく汗をかいてるA。
綺麗っていうか、なんていうか…
色っぽいっていうのかな。
あんまりそういうことされると
俺の中のものが色々出てきちゃいそうになる…。
あー、危ないねこれ。
「レオごめん、俺危ない。」
「は？」
さっき、Aと一緒にいるレオに
大分モヤモヤしてた。
でも今は、俺の理性のほうが最優先。
渡したくないけど。
Aを手渡して、
俺はレオが持っていた松葉杖を持つ。
「っと、
慣れないことするからだよ…。」
「ご、ごめん、確かに重いよね…。」
「いや、そういう意味じゃなくて…。」
弁解したいけど、なんて言えば伝わるのか分からない。
俺がレオに渡したくせに、
レオの制服を掴んでいるAを見たら
ちょっと苦しくなった。
そんなに引っ付くなよ。
「…凪。」
「…なに？」
Aを１番後ろの椅子に座らせ、
俺達が自分の位置に戻ってすぐ。
レオが俺の名前を呼んできた。
「…お前、
Aのことどう思ってんの。」
A？
「どうって…
程々に仲良い友達、みたいな感じだけど…。」
もしかしたら、
それだけじゃないのかもしれない。
でも俺、
こういうのよく分かんないよ。
「レオ、教えて。」
「…？」
目が合えば笑ってくれるから、
その日はずっとアイツのことで頭がいっぱいで
同じ授業だったときも、
寝てる俺に声掛けてくれたりしないかな、とか
ちょっとだけ期待しちゃって
レオと仲良さそうに話してるのが
気に食わなくて
怪我したって聞いたら、
アイツの顔を見るまでずっと心配してて…
そばにいると、自然と心臓の音が速くなるんだ。
胸がキュッと締め付けられて、
でも、全く嫌な気持ちじゃない。
「…それ、もう…」
レオは何かを言いかけて、
口を閉じた。
「…それ、何？」
「…ちゃんと自分で気づけよ。」
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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