5.部活 ページ5
今日一日は彼が起こしてくれたおかげで、
なんとか授業は乗り切れた。
「ホント感謝です…。」
「いやいや、ずっと寝てばっかのやついるし。
慣れてるから。」
それはなんだ、
フォローになると思ってるのか。
まぁ、寝てしまった私も悪いんだけどね。
世界史の教科書を片付けながら、
少しだけ考える。
…ずっと寝てばっかりの奴…？？
「レオ〜、疲れた〜。おんぶして〜。」
「おぉ、凪。」
のそのそと大きい体を引きずりながらやってきた彼。
「…あ、Aじゃん。
レオの隣だったんだ。」
「うん、君のご友人が隣で大変助かってる。」
休み時間とか昼休みは結構迷惑してるけどな。
自分の席に座れないので。
現在隣のクラスの凪くんは去年委員会が同じだったこともあって、
唯一話せる男子。
去年散々世話焼いたし…。
因みに選択教科の世界史では同じ教室にいる。
「お前ら知り合いだったのか？」
「去年委員会が一緒でね。」
歩くのめんどくさいとか言って私の肩にのしかかってくるもんだから、
委員会の集まりのときは仕方なくそこまで運んでいったのを覚えてる。
「Aって力持ちなんだよ。」
「え、意外だなそれは…
っておい、凪お前まさか…。」
何を察したのか、
女の子に何させてんだお前は、と呆れた表情を見せた。
「190cmのサッカー部の大男をこんな華奢な女の子に背負わせんなよ。
Aも、ちゃんと断れよ？潰れるぞ。」
「あははっ、了解。」
全然華奢なんかじゃないけども。
確かにあれはキツかったな。
「…ということは…
凪くんってサッカー部なの？」
コクリと頷く彼らを
信じられない、という目で見つめる。
歩くことすらダルいとか言う凪くんが…。
「ねぇレオ、帰ろ〜。」
「いやお前、今Aにサッカー部って言ったばかりだろ！？
部活だぞ今から！」
「え〜、めんどくさ〜。」
これだめだろ、
凪くん大丈夫なのか？
あ、
そういえば…
「御影くん」
「ん？」
「サッカーボールって、借りれたりする？」
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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