25.お誘い ページ25
「玲王くん！一緒に組まない！？」
「え〜！私も玲王とがいい！」
「玲王、私にしよ！」
たかがダンスだろ…相手とか誰でもよくね？
とは思ったが、やっぱり俺も人のことは言えない。
これ、普通に踊るだけなら良いけど
２人でハート作ったり手繋いだりするし。
どうせなら、好きなやつと組みたいというのが本音。
前の席を見れば、
彼女は友達と話しているみたいだった。
さ、誘うか？
いや、アイツにもし組みたい奴とか居たら…。
でも、席を立たないってことは…。
気がつけば、
とんとん、と彼女の背中を叩いていた。
「A。」
「？」
「お、俺と踊ってくれないか？」
「…えっっ」
やべ、なんか
もうこれ、告白も同然じゃね？？
顔を真っ赤にするAを見ると、
俺のことを意識してくれてるみたいでなんか嬉しくて。
「い、嫌？」
「は、え、あの、わ、私でいいの？」
嫌なわけないけど、と慌てる彼女が可愛らしくて、
自然と頬を緩めてしまう。
「一緒に組むならお前が良い。」
彼女の目を見つめてそう告げると、
嬉しそうに微笑んでくれた。
「じゃあ、よろしくお願いします。」
黒板に書かれた俺達の名前。
なんだか告白が成功したときみたいな感じの嬉しさがあった。
「玲王お前、Aのこと好きなのか！？」
「お前が自分から誘うの珍しくね？」
「もしかして付き合ってんのか！？」
クラス内の男子の奴らがうるせぇ…。
でも、図星だったから否定する気はなかった。
付き合ってはねぇけど。
「…お前らの想像に任せる。」
俺の一言でクラスが騒がしくなるのはなんなんだよ全く。
「Aちゃん！良かったね！」
「う〜、緊張する〜。」
前の２人の声が聞こえてきた。
コイツ、割と意識してくれてんのか？
まぁ、誘ったからには格好悪いところ見せるわけには行かないよな。
「あれ、玲王いつの間にAと組んだの〜。
俺も狙ってたのに〜。」
「いや、お前に譲るかよ。
つかお前クラス違うだろ。」
「むぅ〜、
まぁ、どうせサボるし誰でもいいや。」
「サボんなよ？？」
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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