23.２度目 ページ23
「〜♪」
「とうとう鼻歌交じりでもできるようになったな。」
いつものように体育館裏でリフティング練習。
「流石にこれだけ練習したらね〜。」
「はは、端から見たらサッカー部だろお前。」
「いや、それは流石にサッカー部舐め過ぎ…。」
でも、そろそろ頃合いを見て
この練習を辞めてもいんじゃないかな、とは思ってる。
これ以上玲王に付き合ってもらうのも申し訳ない。
「そういえば、明日席替えだな。」
「あ、そっか。」
席替え、月一だもんね。
「玲王の隣も明日までで最後か。
ちょっと寂しいかも。」
「そう落ち込むなよ。
席離れても、いつもみたいに話せるよ。」
「貴方の周りは常に人がいるんだもん。
話しかけられないよ。」
玲王の隣の席になってから、
散々苦労してきたんだぞこっちは。
「俺がそっちに行けばいいだろ？」
「…え？」
「お前が来れないなら俺が行く。
偶には、昼飯でも一緒に食おうぜ。
凪もお前なら喜ぶだろうし。」
凪くんが喜ぶのかは疑問だけど、
単純に、これからも仲良くしてくれるって思うと凄く嬉しい。
「ありがと、玲王。」
そして今日、
待ちに待った席替えの時間。
え〜っと、私の席は…
「A、何番だった？」
隣から玲王が興味深そうに尋ねてくる。
「32番だね。」
「32、32…あ、俺の前か。」
「あ、ホントだ。」
黒板を見ると、なんと 私は玲王の前。
しかも窓際の列の前から５番目、
目立たないっ！！！！
我ながらいい場所を引いたのでは！？
「前後だし、いつでも喋れんじゃん。
またよろしくな！」
「そうだね、よろしく！
授業中寝てたら起こしてね。」
「寝るな。」
「あれ、またレオの近くになったんだ。」
「お、凪くん。」
放課後、
玲王に呼び出されてきたのか
面倒くさそうな顔をしながらうちのクラスに来た凪くん。
「良かったじゃん、
後ろの席なら授業中でも確実に起こしてもらえるよ。」
「うるさい、羨ましいなら凪くんも起こして貰えば良いじゃん。」
「いや、そもそもお前ら２人は授業中寝んなよ。」
起こすの誰だと思ってんだ、と言う玲王は
相変わらず優等生だな。
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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