21.秘密 ページ21
さーて、そろそろ練習再開すっかな
「…。」
なんて、
立ち上がれるわけねぇよな…。
「…２人して何気持ちよさそうに寝てんだよ。」
自分の肩にある彼女の柔らかい頬をむにっと掴む。
これで起きないとか、
よほど爆睡してんな。
寝ている凪の方を見ては、
嫌でも目に入る彼女の白い太腿。
スカート短すぎだろうがうちの制服。
せめて膝下の長さにしろや。
心臓に悪いんだよ、
考えたやつ誰だ、社会的に潰してやろうか。
…まぁ、正直に言えば、
そこで寝られる凪が羨ましくて仕方ない。
絶対寝心地良いだろ。
絶対柔らか…これ以上はセクハラになるか。
すぐ傍にあるAの頭。
好きでもない男に
寝顔なんて見せてんじゃねぇよ。
しかし、
彼女がうつむいているとはいえ、
顔近いな、と改めて思う。
普通にいい匂いするし
肌も白くてすべすべで。
艶のある桃色の唇を見るだけで
心臓が跳ね上がるのを感じた。
咄嗟に手が動いてしまう。
そんなつもりは微塵もなかった。
誰か人がいたら、凪が起きてたら
絶対にできないこと。
でも何故か「やめよう」とは思わなかった。
彼女の頬に手を伸ばし、
その柔らかい唇に、
自分の唇を重ねていた。
「…っ。…あー、駄目だわ。」
唇を離したとき、
とてつもない罪悪感に襲われる。
うわまじか俺…
彼女できたら寝込み襲うタイプかよ。
本当に
コイツといると調子狂う。
こんなに女の子だったか？
こんなに綺麗だったか？
初めて見たときとは全く違った感情。
女の子って、こんなに可愛かったっけ。
初めてそう思った瞬間だった。
今だけ許してほしい、
そんなこと、口に出しても聞こえるわけない。
優しく彼女の手を握り、
ぎゅっと指を絡める。
そのまま、
何も考えずに、桃色の夕焼け空を眺めていた。
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照山紅葉(プロフ) - まむさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！今後とも宜しくお願いします〜！ (1月18日 7時) (
レス) id: 4eedfa653b (このIDを非表示/違反報告)
まむ - 玲王くん、それはな、嫉妬って言うんや。ほんっとうにこの話大好き愛してます (1月17日 22時) (レス) @page15 id: 92ead78b3b (このIDを非表示/違反報告)
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